2007年7〜9月に neoneo坐 で上映した作品

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《2007年7〜9月の企画》
短篇調査団(52)『花火の巻』 短篇調査団(53)『農業の巻』
あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』七月集壕』
「neofest 夏 2007」
「基地815」 短篇調査団(54)『基地の巻』
「橘 薫 映像個展」 レイトナイト シネマテーク
「大西健児作品集」
あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』八月集壕』
あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』九月集壕』
アニメーション80 第33回新作上映会

『短篇調査団(52) 花火の巻』

『七夕とまこも馬』(2007年7月11日(水) 20:00〜)
1984年/16分/カラー/制作:モロオカプロ/監督:諸岡青人

■ 千葉県山武町埴谷に伝わるまこも馬は、車でつけて曳くという全国でも例を見ない珍しいものである。まこもと麦を使って老人が作り上げるまこも馬の工程と、子供達が繰り広げる七夕の行事を40年振りに再現。

『江戸風鈴—篠原儀治—』
1984年/19分/カラー/制作:鈴木プロ+金山プロ/
プロデューサー:鈴木勇/脚本・監督・撮影:金山富男

■ 夏の風物詩、爽やかな音色のガラス工芸品「江戸風鈴」は、現在篠原儀治さん一家のみが製造している。「江戸風鈴」の製造工程を篠原さんの語りで紹介。

『水遊び—泳げない子をなくすための楽しい水遊び—』
1976年/22分/カラー/制作:日本綜合映画社/監督:小川益生

■ 初心者がおちいりやすい水への恐怖感、抵抗を自然にとり去り、積極的に水に親しみ泳ぎたくなるように楽しい数々の水遊びを紹介する。

『日本の花火』
1979年/35分/カラー/制作:アート東京/プロデューサー:野呂芙美子/
脚本・監督:斉藤彰/撮影:中島彰亮・山口誠

■ 日本の花火を歴史的・風土的観点から見つめ直し、世界の数ある花火の中でも最も完成された美しさを誇る「八重心菊花型花火」の製造技術を伝える。


『短篇調査団(53) 農業の巻』

『農業とバイオテクノロジー』(2007年7月25日(水) 20:00〜)
1988年/20分/カラー/制作:東京シネ・ビデオ/
プロデューサー:横川元彦・佐藤有弘/脚本・監督:米内義人/撮影:豊岡定夫・立野邦夫

■ 葉や茎、オシベなどの組織を培養して植物を増やす技術を、バイオテクノロジーという。農業分野におけるバイオ技術、胚培養、生長点培養、細胞融合、遺伝子組換えなどの実際をアニメーションを交えて判りやすく描き、バイオ技術の農業利用についての理解を深める。

『根ノ国—有機農業とは何か—』
1981年/24分/カラー/制作:東京写真工房/企画:マルタ柑橘生産組合/
プロデューサー・撮影:菊地周/脚本・監督:荒井一作/撮影:豊岡定夫

■ 色とりどりの草花や豊かな農作物をはぐくむのは、「母なる大地」である。この映画は今まで不可視であった土の中の世界を映像化、そこに潜む神秘な生命のはたらきを解明してゆく。

『消えゆく農耕馬』
1977年/21分/カラー/制作:全国農村映画協会/企画:家の光協会/
プロデューサー:小野寺正寿/脚本・監督:河野哲二/撮影:阿部義則

■ 機械文明の発達とともに馬と接する機会はほとんどなくなってきた。戦争によって馬が減り、機械がそれに代った。東北地方のある農村では、人は馬と共に生きてきて、今も馬と人とのきずなが残っている。

『山地酪農にいどむ』
1968年/30分/カラー/制作:春秋映画社/企画:貯蓄増強中央委員会/
プロデューサー:榊原六郎/監督:本間賢二/脚本:小森礼夫/撮影:蒔田昌武

■ 未利用の急傾斜地を利用して乳牛の放牧に成功している高知、群馬の実例を紹介。更に山をきりひらいて乳牛を飼おうとしている秋田の青年たちを描く。


あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』七月集壕』

『もっちょむうすけしぱあぷるへいず6月號』(2007年7月27日(金) 19:30〜)
監督:あがた森魚、岡本和樹

neofest 夏 2007

『遠い人民のひらいた夢の気分』(2007年7月28日(土) 17:00〜)
to-i_jinmin_02.jpg14分/2007年/実験/下江隆太

■ 抽象的な個人の夢が解体された姿のようなものと思ってもらいたいです。

【下江隆太】
在学中、C・ボルタンスキーの表現活動に感銘を受け、それから映像表現に視野を向けるようになる。
最近は現代音楽家・田中淳一郎氏と共に時間/過去をテーマに作品制作を行っている。

『地縛のアルバム』
jibaku_no_album.jpg38分/2007年/ドキュメンタリー・実験/太田智丈

■ 私の引き蘢りと父親の急死で成す術なく没落した一家。
失われた先祖代々の生業そして土地。
身ぐるみ剥がされ残ったものと言やあ、母妹私に、古びた箪笥と先祖の功績を讃える石碑。
箪笥の奥にしまわれていた羅針盤が微動する。
父親に連れられて観に行ったカニの記憶が、さらには先祖の霊が蠢き始めると、引き蘢りの私は外へと引きずり出される。

【太田智丈】
93年、94年イメージフォーラム付属映像研究所在籍。
96年度イメージフォーラム・フェスティバル 一般公募部門入賞。

『影の光』
kage_no_hikari_01.jpg47分/2006年/ドキュメンタリー/ヴァンサン・ギルベール

「自らを汚さむときて藁の上の二十日鼠をしばらく見つむ」 寺山修司
「影の光」は真のドキュメンタリー映画ではない。三十代のAV女優、友田真希という一人の女性を知ろうと試み撮った一人の人間の下絵、記録である。

【ヴァンサン・ギルベール(Vincent Guilbert)】
1976年生まれ。1996年より映画学校での慣例的な製作ではあるが何本かのストップモーション・アニメーション(クレイアニメ、人形アニメ)の短編映画をSuper-8で作成。
2001年に友人2人と共に映像製作会社を設立。前衛的な劇作品の舞台装置や広告、実験的映像、ショートフィルム、CM、プロモーショナルビデオ、プロパガンダの仕事を手がける。
2004年にドキュメンタリー映画「アルジェリア音楽の中心で」を作成、フランスで2箇所の映画館で上映される。
2005年より独立し、現在サイン波王国の王女、Sachiko Mのドキュメンタリーを撮っている。
2006年「ビデオアクト」での『自由不平等』をテーマとした特別上映会への参加作品として「窒息」を製作。
同年9月よりADとして東京で働く。

『WAVE』(2007年7月28日(土) 19:00〜)
wave.jpg13分/2005年/ドラマ/渡辺あい

■ 友人に借りたままの本を返しに行く女の話。波紋が広がっていくように出来事を展開させようとした。

【渡辺あい】
1984年東京生まれ。 イメージフォーラムフェスティバル2007ヤングパースペクティブ入選。

『Flying to』
flying_to.jpg7分/2004年/ドラマ/渡辺あい

■ 二十歳の誕生日を機に制作。
誕生日を迎えた少女の喪失と成長を描こうとした。

【渡辺あい】
作家プロフィールは『WAVE』を御覧下さい。

『終月(おわりつき)』
owaritsuki.jpg40分/2007年/実験/鈴木修人

■ 街、海、太陽...。
様々な終わりのない風景が続く。

【鈴木修人】
専門学校 日本映画学校入学、撮影・照明コース、現年3年。

『横濱ブルース24時間の女鳴海マリ子』
yokohama_blues.jpg43分/2007年/ドラマ/鈴木勇馬

■ 赤レンガ倉庫にたたずむ鳴海マリ子。元、探偵。
そこへ失踪した姉の捜索依頼をしに浜田太郎がやってきた。
マリ子は最初、乗り気ではなかったが太郎の貯金一千万円に目がくらみ探偵業を再開する。
元彼の三神、横浜のやくざ海野など多くの人が交錯する中、果たしてマリ子は太郎の姉を見つけることができるのだろうか...。

【鈴木勇馬】
早稲田大学第二文学部3年、山崎幹夫先生の授業を受けています。
北大映画祭客席審査員賞受賞。

『HOME』(2007年7月29日(日) 14:00〜)
home.jpg10分/2007年/ドラマ/西原孝至

■ 維と美里は一緒に暮らすルームメイト、その家には維の姉と三人で暮らしていた。
ある日、維は姉とケンカをして家を出た。公園で維を見つけた美里は、維が妊娠したこと知る。
帰り道、二人は初めて命について考え始めた。

【西原孝至】
1983年富山県生まれ。早稲田大学在学中。

『お城が見える』
oshiro.jpg11分/2006年/ドラマ/小出豊

■ 夫は妻を虐待する。
妻は夫にやられた暴力を息子相手に再現する。
夫は暴力的な生活を断ち切ろうと、カウンセリングを受ける。
そこで、夫は自らの行為を認識する為に、妻への暴力行為を再現するはめになる。

【小出豊】
映画美学校第三期修了生。

『最後の笑顔』
saigo_no_egao_52.jpg24分/2007年/ドラマ/木野吉晴

■ 笑顔も涙も忘れてしまった男、小日向悟。死を告知された日、目の前の風景から彩りが消えた。最後にたった一つだけ知りたいことがある。結婚ってなんだろう?
自分が生を受ける前に一組の男女が愛し合い、結婚した。結婚生活をすれば自分の生まれてきた理由がわかるかもしれない。小日向はネットの掲示板に夫婦募集の告知をする。
やってきた女性は白鳥紗弥加。彼女の欲しいものはただ一つ、笑顔だった。

【木野吉晴】
第一回早稲田映画祭グランプリ『ダスリープリッヘメッチェン』 2004年度ビジュアルコンプレキサイト 準グランプリ『激烈!!赤子拳!!!!!!』 札幌映画祭正式招待作品 ZONE3『サラリーガンマン』 第一回新城ムービングイメージフェスティバル オーディエンス賞『世界中が上杉さん』

『昇らない太陽』
noboranai_taiyo.jpg56分/2007年/ドラマ/山中雄作

■ 東京の片隅のとある寂れた街に住む大学生・五代祐一。彼は残り少ない学生生活の終焉を嘆きながらも、内定を得た後は就職という当面の目標を失い無為な日々を過ごしていた。
そんなある日、五代の前にかつて教育実習で訪れた中学校の生徒・春木東子が現れたことで、彼の日常は少しずつ変化していく…。
日常と非日常、現実と虚構の境界線上で繰り広げられる、誰も見たことのない青春映画。

【山中雄作】
1984年岐阜県出身。
2003年武蔵野美術大学造形学部映像学科入学後、実写を中心に映像の自主制作を始める。
・『鯖缶』(2004年)
第12回学生デジタルコンテスト ブルーパール準賞受賞
ビスコン! Windows Vista Movie Contest MSN soapbox賞受賞
・『真昼のコメット』(2004年)
黒澤明記念ショートフィルム・コンペティション04-05 最終ノミネート
東京国際ファンタスティック映画祭2005 デジタルショートアワード「600秒」 三菱地所賞受賞
openArt short film fest "Rendez-vous" 2005にて上映
・『ペナルティライフ』(2005年)
第9回インディーズムービー・フェスティバル ルーザースラウンド選出

『現代の海賊と女』(2007年7月29日(日) 16:00〜)
kaizoku.jpg6分/2007年/ドラマ/宮崎大祐

■ <解説>現代の海賊シリーズ第一弾。宮崎大祐演じる現代の海賊初登場。現代の海賊と行きずりの女ミツコとの出会い、そして別れ。
<概要>船の代わりに車に乗り、交通量調査のバイトをしている現代の海賊はある日、旅帰りの女ミツコを誤って轢いてしまう。女を家に連れ帰り、早速彼女を嫁にする事に成功した現代の海賊は、ささやかながら幸せな日々を送っていた。しかし、彼女は突然悲しい別れを告げる。

【宮崎大祐】
1980年生まれ。神奈川県出身。1980 FILM PRODUCTION総帥。現在、映画美学校に潜伏中。2004年『THE 10TH ROOM』がKUTフィルムフェスティバルでグランプリ受賞。その後、『Love Will Tear Us Apart』(2005年)がイメージフォーラムフィルムフェスティバル'06横浜にて、『飼育』(2005年)が姫路フィルムフェスティバルにて招待上映される。

『ネムの樹』
nemu_no_ki.jpg13分/2007年/ドラマ/稲井耕介

■ ある寝付けない男が、ネム時間(寝付けない時間+睡眠時間)を売買する「ネムの樹」という会社がある事を知る。男はネム時間を売って金を手に入れる。だが翌日にネム時間を倍の値段で買ってしまう。男はネムの樹を利用する事をやめようとするのだが、やめられない。ネムの樹中毒になってしまった男の運命は…。

【稲井耕介】
多摩美術大学情報デザイン学科で映像を学んでいます。

『La Nuit D'Amour』
la_nuit_d'amour.jpg19分/2007年/ドキュメンタリー/石川正幸

■ 「聴かせてよ 愛の言葉を」と唱えると、月の光に照らされ夜の蝶が舞い、夜の青い花が咲く秘密の花園があらわれます。そこは愛のしずくで濡れています。濡れそぼっています。愛の鯨が虹色の潮を噴いています。トップドラッグクィーンとアングラ演歌歌手の夢の競演のショーへようこそ。

【石川正幸】
映画美学校卒業後の初プロデュース、監督作品

『すみれ人形』
sumire.jpg63分/2006年/ドラマ/金子雅和

■ 兄・文月、妹・すみれ、幼馴染みの螢介は、猟奇事件に巻き込まれ訣別する。
五年後、寂れた見世物小屋の舞台に立つ文月。彼が演じるのは、もの哀しくも残酷な腹話術人形劇。
ひろしま映像展2007にて、撮影賞を受賞している。

【金子雅和】イメージフォーラムで助手などをしながら映像制作を学び、8mm・16mmフィルムによる作品づくりを始める。
2003年、小沢和史監督作品『人さらいが来ればいいのに』(第7回水戸短編映像祭 準グランプリ受賞)の撮影を担当。
のち、映画美学校に入学。同校フィクションコース高等科修了製作で、『すみれ人形』を監督。

『女、けだもの』(2007年7月29日(日) 18:00〜)
onna_kedamono.jpg10分/2007年/ドラマ/島田恒

■ 妻の苛立ちと、深夜騒がしい獣らに嫌気がさして男は家出した。

【島田恒】
東京造形大学3年在籍中。

『“WHERE WERE YOU?”』
where_were_you%3F.jpg14分/2007年/ドラマ/渡辺あい

■ 主人公であるはずの女は一向に現れない。停滞する物語は、あるきっかけで不意に動き始める。

【渡辺あい】
作家プロフィールは『WAVE』を御覧下さい。

『In The Past』
in_the_past.jpg37分/2005/ドラマ/池田泰典

■ 祐史は事故で恋人のさやかを失って以来、友人の励ましをよそに無気力な日々を送っていた。
ある日突然、かつて恋人が持っていた携帯電話に、死んだはずのさやかから電話がかかってくる。
不思議に思いながらも会話を続けていく内に、祐史は恋人が帰ってきた様な錯覚に囚われ、徐々に現実との境を失っていく...。

【池田泰典】
1973年10月1日東京都出身。1994年より4年間コロラド州フォートルイス大学演劇科で演技・作劇を学ぶ。99年ニューヨークに渡り、ニューヨーク・フィルム・アカデミーを卒業。卒後制作「ターニング・ポイント」(1999年)は学科ベスト4に選出。同期学科トップメンバー達と"WayWest Productions"を結成。帰国後に制作した「In The Past」(2005年)でニューヨーク国際インディペンデント映画祭で最優秀短編映画賞受賞(ファンタジー部門)。
現在、東京(阿佐ヶ谷)でCD&DVDセレクトショップ"WayWest Japan"オーナー兼映像クリエイターとして活動中。

『写真をよろしく』
shasin.jpg47分/2007年/ドキュメンタリー/遠藤協

■ 祖母の家の物入れには過去一世紀に迫る大量の家族写真が眠っている。ある日突然祖母がそれを破り捨て始めた!
祖母はなぜ写真を捨てるのか? 孫の僕はどうすればいいのか!?
写真誕生170年。今日もどこかで無数の写真が撮られ続けている。でも今から100年経ったら誰がそれらのイメージにカタをつけてくれるのだろう?
どこの家にもある平凡な「家族写真」の所在をめぐる、極私的写真論の試み。

【遠藤協(えんどう・かのう)】1980年生。2005年、慶應義塾大学大学院修士課程修了(文化人類学・民俗学・映像人類学)。在学中は山形県遊佐町での民俗調査に従事する。同年映画美学校ドキュメンタリー初等科に入学。現在同高等科に在籍中。初等科修了作品として制作した『写真をよろしく』がシネアスト・オーガニゼーション・大阪エキビション(CO2)にて奨励賞を受賞。現在は、民族誌映画の制作に携わるほか、「東京」をテーマにしたオムニバス・ドキュメンタリーを制作中。

→→→neo賞(観客賞)結果発表はneofest ブログを御覧下さい

基地815

『流血の記録 砂川』監督◎亀井文夫(2007年08月15日(水) 15:00〜・18:40〜)
sunagawa.jpg1956年/55分/16mm/白黒
制作:日本ドキュメント・フィルム/企画:砂川斗争記録映画製作委員会/
製作:大野忠/撮影:武井大・植松永吉・城所敏夫・勅使河原宏・大野忠・亀井文夫/
編集:亀井文夫・渡辺正巳・豊富靖・岸富美子/録音:奥山重之助・大橋鉄矢・大野松雄/
音楽:長沢勝俊/進行:斎藤茂夫/解説:寺島信子

■ 1955年〜1956年の東京都下砂川の米軍基地拡張反対闘争を描く。「心に杭は打たれない」を合言葉に、地元農民が労組・学生・文化人と一体になって武装警官隊と対決し、勝利をかち取るまでの日々。亀井監督とスタッフ(若き勅使河原宏も参加)は農家に泊り込み、労組員や学生と生活を共にして撮影した。

Director◎亀井文夫
1908年福島県原町(現・南相馬市)生まれ。1928年、文化学院大学部を中退しソビエト・レニングラード映画専門学校に留学。肺結核を発病し1931年帰国。1933年PCL(後の東宝)に入社。文化映画部で『怒濤を蹴って』(1936)『上海』(1937)などの構成・編集を担当。陸軍省の依頼で制作した『戦ふ兵隊』(1940)が "厭戦的” として上映禁止になり、1941年には治安維持法違反の容疑で逮捕される。敗戦後も天皇の戦争責任を示唆した『日本の悲劇』(1946)が吉田茂首相の逆鱗に触れ上映禁止となるが、山本薩夫と共同監督した初の劇映画『戦争と平和』(1947)が大ヒット。東宝争議で退社し『無頼漢長兵衛』(1949)などの劇映画を手掛けた後、1954年日本ドキュメントフィルム社を創立し、『基地の子たち』(1953)『生きていてよかった』『流血の記録 砂川』(1956)『世界は恐怖する 死の灰の正体』(1957)『人間みな兄弟 部落差別の記録』(1960)など、一貫して反戦・反核・反差別の立場から社会的問題作を発表する。1970年代には古美術店を開業し一線を退くが、『みんな生きなければならない』(1984)で監督に復帰、2時間45分の大長編『トリ・ムシ・サカナの子守歌』完成直後の1987年逝去。

『基地はいらない どこにも』監督◎小林アツシ
kichi_ha_iranai.jpg2006年/46分/DVD/カラー
制作:日本電波ニュース社/企画・制作:野田耕造/
取材:小林アツシ・古賀美岐・星野堂夫/撮影:柿木喜久男・野間健・小林アツシ/
演出補:土屋トカチ・杉本健太郎/選曲:内倉巌/
ナレーション:松丸智子/エンディングテーマ:大工哲弘 「命どう宝」

■ 沖縄、岩国、座間、横須賀、各地の自衛隊基地、そしてグアムで・・・ 米軍再編に対する抵抗は続く。米軍再編の問題点や憲法との関係、各地で暮らす人々の生の声、軍産複合体の実態などを現地取材と豊富なアーカイブをもとに作品化。

Director◎小林アツシ
1961年北海道生まれ。フリーの映像制作者として自主ビデオからテレビ番組まで幅広くこなす。1999年に自主映像の普及をサポートするビデオアクトにスタッフとして加わり、2001年秋より反戦運動などの映像をインターネットで発信。2003年、山形国際ドキュメンタリー映画祭にてプレゼンテーションを行う。演出作品として『野宿の人〜隅田川・鳥羽さん篇〜』(2002)『われら生コン労働者』(2003)『軍需工場は、今』(2005)『基地はいらない、どこにも』(2006)などがある。

→→→ウェブサイト「小林アツシ


『短篇調査団(54)基地の巻』

『基地周辺』(2007年8月15日(水) 17:00〜)
1972年/14分/16mm/白黒 制作:東京都映画協会

■ 立川の自衛隊強行移駐、横田基地機能強化など、新たな東京の基地問題を現地から報告する。

『沖縄の母たち』
okinawa_no_hahatachi.jpg1970年/30分/16mm/カラー
制作:桜映画社/企画:貯蓄増強中央委員会/原作:霜多正次/
製作・脚本:村山英治/監督:大島善助/撮影:加藤和三/音楽:山内忠/
解説:奈良岡朋子

■ 女性たちの生活や教育をめぐる問題をテーマに、本土復帰前の沖縄に取材した作品。米軍基地で働きながら子どもたちに未来をかけ、たくましく生きる沖縄の母たちの姿を描く。文部科学省選定、芸術祭優秀賞受賞。

『われわれは監視する—核基地横須賀—』
wareware_ha_kanshisuru.jpg1975年/38分/16mm/カラー
制作:横須賀を映画で記録する会/
監督:荒井英郎/脚本:厚木たか/撮影:臼田純一

■ ベトナム戦争が最終局面を迎えていた1975年初頭、横須賀米海軍基地では空母ミッドウェーを始めとする第七艦隊の慌ただしい出入りが続いていた。カメラによる定点観測は8ヶ月かけて核爆弾持ち込みの実相を少しずつ明らかにしてゆく。米軍幹部や兵士の証言を織り込みながら構成する核追及のドキュメント。モスクワ映画祭平和委員会賞、ライプチヒ国際記録・短編映画祭金鳩賞受賞。


『橘 薫 映像個展』

『闇の影を透く』(2007年8月19日(日) 15:00〜)
yaminokage.jpg20分/16ミリ/サイレント/1996年

■ 1995年、魑魅魍魎の闊歩する亜空間と化した倒壊寸前の東大駒場寮にて撮影された。当時、そこは解放区と化していて何本かの映画が製作されていた。出演者はアニメ関連のアーチストたちで、その後、居住者は当局により強制退去させられ、寮は反対運動にもかかわらず封鎖され解体された。珍しく人物たちが出ずっぱりの作品で、不条理なドラマの始まりを予感させる作品。

『Fresh』
fresh.jpg6分/8ミリ/サウンド/1993年

■ 初めて本格的に映画に取り組んだ作品で30本、2時間以上の素材の中からカットしてこの長さにした。当時、映画とはそうやって作るものだと思っていた。近年、増々フィルムをケチる傾向にある。出演しているアフマドはパキスタンからの出稼ぎ労働者だが、撮影のため彼の家に行ったところビデオレターを見せられた。カメラはまだ相当高価なはずで、父親から始まって母親、いとこ、親戚の叔母さんまで総出だ。近所に住んでいるのか聞くと何百キロも離れているという。わざわざ出向いてきたらしい。父親は真っ直ぐ前を見て1時間以上にわたって微動だにせずとうとうと語りかけてくるのだった。全てが皆こんな調子で、4時間以上にもなるこのビデオには正直驚いた。文化の違いというよりは人の在り方の違いに驚き感銘を受けた。ー最後に流れる音楽は自前の即興テープの中から選んだ。

『205号室』
room_205.jpg18分/8ミリ/サウンド/1993年

■ 部屋をテーマにした実験的作品。非常にラフで機械的なオーバーラップに始まり、カメラは部屋の中を360度回転する。もともと本人が出る予定は無かったのが撮影が進むにつれ、ふと、この部屋の主は誰?といった疑問がわき急遽自作の歌と競演した。同様に、「この部屋の中でどうやって寝てるの?」といった疑問にも答えている。ー赤い夕陽が荒野を染めて、お前たちは何処へ行くのだろ...。
撮影には2種類のカメラを使った。コダックのスーパー8フィルムは機構じょうオーバーラップの出来ない構造になっている。

『夜より遠い星』
yoruyori_toi_hoshi.jpg28分/8ミリ/サイレント(一部サウンド)/1995年

■ コダクロームの現像が国内で出来なくなり媒体をFujiのフィルムとカメラに代えた結果、色味は変わったがより幅の広い撮影効果が得られるようになった。望遠鏡から顕微鏡まで使ったが、結局市販の一眼レフ用500ミリ望遠レンズにおちついた。最初の上映にはあった精子のシーンはカットした。月の移動速度。引き延ばされた落下の時間。ゆらぎのすきま。スケールに関する詩的考察、奇跡的に美しい映画。
ー夜の星ばかりが宇宙ではない。台所の片隅にも宇宙の断片は転がっているのだ。というのが、内宇宙世代の作者の持論。

『牙鳥の時間、鉄の声』(2007年8月19日(日) 17:00〜)
karasu_no_jikan.jpg22分/8ミリ/サイレント/1994年

■ 父の肖像には常に戦争の響きがつきまとう。都会の夜明け、渋谷駅前で残飯を貪り食らう異形の鴉の群れ。当初案はカラスと人物の2部構成で、実際にカラスのシーンも撮影されたが、後半の圧倒的な力強さに見合う映像は何処にも無く割愛した。コダクロームの200フィート長尺フィルム(13分)を使い横臥した裸体の上にレールを渡して撮影した。全編で数カットしかない。ボケの効果は計算的と思われているようだが、撮影に没頭していた結果にすぎない。実際、撮影中というのはいろんな要素が絡み合って忙しいものなのだ。光源は1点のみ認知できるギリギリの線で、コダックはこの頃より海外現像となりフィルムが戻ってくる1ヶ月間不安でしょうがなかった。

『クローン染色体』
clone_senshokutai.jpg3分/16—8ミリ/サウンド/1996年

■ フィルム素材にこだわった作品。現像済み16mm、8mmフィルムを漂白剤、接着剤、穴開けポンチにより加工。オリジナル16ミリは上映困難なため、全編8ミリカメラにより1コマづつ再撮影し再構成して音をつけた。8ミリ版には16ミリのパーフォレーションが写り込んでいる。もとになったフィルムでは作者自身がマスクを付け踊っている。

『TIME TIDE』
time_tide.jpg42分/8ミリ/サウンド/2000—2006

■ 時間を潮になぞらえた連作。2000〜2006年にかけて3回に分けて撮影された。アンディ・ウォーホルは実にクールな態度で撮りっぱなしの映画を作ったが、これはまったく逆。撮影者がカメラにしがみついてるのか、目の前に在るものを見続けた結果、フレームがガタガタ揺れている。非常に主観的な映画なのだ。


レイトナイト シネマテーク
『大西健児作品集』

『スクエアワールド』(2007年8月16日(木) 21:00〜)
square_world.jpg42分/16ミリ映画/1995年
出演/金濱夏世 大西健児

■ 儀礼的な映像世界。大西健児の初期代表作。日常の中に当たり前のように転がっている犯罪、どんよりと濁った映像美、監禁・殺人・四肢切断… 猟奇的悪夢が展開する。

“好きではないが評価せざる得ない”かわなかのぶひろ(映像作家)

“力強さがあると同時、どう判断すべきか難しい作品である。強烈なコントラストの映像、言葉では語り尽せないイメージに引きつけられるのだ”ハワード・グッテンプラン(ミレニアムNY)

『水槽都市』(2007年8月17日(金) 21:00〜)
suiso_toshi.jpg55分/16ミリ映画/1996年
出演/金濱夏世 大西健児 しまだゆきやす

■ おそらくここ数年の異常な犯罪事件の数々を予見した、あるいは、的確に理解する教本になるべき大西健児の野心作。硬質な映画表現へと指向を変えた大西作品のコア。風景の中にコラージュされる事件を読み解け。

“大西健児は死体、四肢切断といったフェティシズム最強の武器を使ってフェティシズムを完膚なきまでに叩きのめしたのだ” 上林栄樹(映像作家)

“マルキ・ド・サドの小説を大笑いして読む趣向の方にはたまらない作品である”ジェームズ・ウォン(香港映画祭1997)

『絶頂』(2007年8月18日(土) 21:00〜)
zeccho.jpg80分/16ミリ映画/1997年
出演/高木朱里 大西健児 しまだゆきやす

■ 具体的には定かでないが、スクリーンの向こうではとんでもない出来事が起こっている。くすんだベールに包まれた映像・ノイズの向こうにかすかに聞こえる断末魔の欠片。攻撃的な映像美学の頂点〈絶頂〉を極めた映画。90年代の実験映画シーンの最重要作品であり、若松プロの60年代の作品を髣髴とさせる歪んだエンターテインメント作品でもある。

“おそらく、A・ウォーホルやJ・ベニングらから多大な影響を受けている。
しかし、大西健児はその構造やコンセプトの部分を継承したのではなく、実験映画史がうみだした数々の事象の“効果”を、積極的に劇映画の手法へ組変えていったのではないか。“SEX”“暴力”“死”といったいささか蛮俗的な映画表現を志向していながら、その作品は極めて硬質な気品と風格が備わっている”ジョス・ウィン(エイガアーツ・キュレター)

『アウトオブフレーム』(2007年8月23日(木) 21:00〜)
out_of_frame.jpg24分/16ミリ映画/1996—2000年
出演/金濱夏世 大西健児 しまだゆきやす

■ セックスがある。暴力と犯罪と情念の中に削ぎ落とされたラブストーリーがあるのかもしれない。映画に必要なのは甘ったるいLOVEじゃない、むせ返るような汗臭を孕んだFUCKが重要なんだ。

『イーストエンド』(2007年8月24日(金) 21:00〜)
east_end.jpg25分/DV作品/2001—2005年
出演/グラハム・チェイヴ ウイリー・ブリスター 隈井シモン

■ 最終戦争後の崩壊した未来世紀を描く本格SFムービー。サバイバル・被爆人間・食人鬼・共食い・絶望… 煮えたぎる原野に繰り広げられるバイオレンスワールド。空前絶後の映像世界を体験せよ!

『焼星』(2007年8月25日(土) 21:00〜)
sho_sei.jpg25分/8ミリ映画/1995年

■ 大西健児のライフワーク。プライベートシネマの至宝。8ミリフィルムで記録された個人的な日記映画の数々。

“大西健児は光の密猟者ではないかと思う”山田勇男(映像作家)

“静かだ。怖いくらい静かだ—
8ミリカメラを持つものは、つくづく罰当たりになってしまうものだなと思う。
しかし「いま、ここ」を超えるにはカメラの教えに従うしかない。
8ミリカメラを手にしてしまった者の宿命だ”山崎幹夫(映像作家)


あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』八月集壕』

『もっちょむうすけしぱあぷるへいず7月號』(2007年8月26日(日) 17:00〜)
監督:あがた森魚、岡本和樹

あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』九月集壕』

『もっちょむうすけしぱあぷるへいず8月號』(2007年9月28日(金) 19:00〜)
監督:あがた森魚、岡本和樹

アニメーション80 第33回新作上映会

『とべないトリ』
(2007年09月29(土) 12:00〜& 16:00〜・30日(日) 12:00〜& 16:00〜)
tobenai_tori.jpg 杉田崇/4分45秒/2006年
『LOST UTOPIA』
lost_utopia.jpg 水江未来/5分10秒
『それはそれはそれは』
sorewa_sorewa_sorewa.jpg ノンキーココ/3分32秒/2007年
『雲の人 雨の人』
kumo_no_hito_ame_no_hito.jpg 上甲トモヨシ/6分34秒
『迷走赤ずきん』
meisou_akazukin.jpg pecoraped/5分42秒/2007年
『1 minute Animation Festival Vol.7』
1 minute Animation Festival
『60秒シネマコンペティション作品集』
30sec_cinema_competition.jpg 長野県小布施町映画祭/5分
『アニメ君』
anime_kun_01.jpg にゃおぞ/7分/2007年
『sous』
sous_01.jpg たかはしみきこ/6分10秒/2006年
『ふくをきたカラス』
fuku_o_kita_karasu_01.jpg 海老澤和夫/10分/2005年
『Potato Dish』
potato_dish.jpg Eckhard Kruse(ドイツ)/11分25秒/2005年
『Minhocas—ミミズ—』
minhocas_02.jpg Paolo Conti(ブラジル)/14分20秒
『ピミルーナ』
pimiruna.jpg 鈴木美智子/1分/2007年
『矢印』
yajirushi_02.jpg 中村武/2分/2007年
『signal』
signal.jpg 保田紀之/2分40秒/2006年
『師走の訪問者』
siwasu_no_houmonsha_02.jpg 細山広和/6分21秒/2006年
『A MAZE』
a_maze.jpg 高橋慶/17分50秒/2007年

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