2007年上半期に neoneo坐 で上映した作品

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〜2007年上半期の企画〜
シネマトレイン傑作選短篇調査団(41)『雪の巻』
筒井武文のワンダーランドへ短篇調査団(42)『菓子の巻』
園子温全8ミリ作品完全上映キネマトロニカ コレクション Vol.1
短篇調査団(43)『悪魔の巻』短篇調査団(44)『明日の巻』
短篇調査団(45)『砂漠の巻』橘 薫 映像個展「静粛を聞け」
あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』参月紫月集壕』
短篇調査団(46)『酒の巻』
あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』4月集壕』
季刊タカシ 特別号
短篇調査団(47)『運転の巻』短篇調査団(48)『森の巻』
あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』五月集壕』
短篇調査団(49)『鉄の巻』
8ミリフィルム映画祭
シネマトレイン地獄選
8ミリフィルム映画祭
園子温特集
8ミリフィルム映画祭
短篇調査団EXTRA
8ミリフィルム映画祭
居田伊佐雄特集
8ミリフィルム映画祭
内村茂太特集
8ミリフィルム映画祭
山崎幹夫セレクション
8ミリフィルム映画祭
シネマトレイン傑作選
8ミリフィルム映画祭
山崎幹夫特集
8ミリフィルム映画祭
フィルムエイジ・アニメーション80
8ミリフィルム映画祭
パーソナルフォーカス2007
サテライツ オブ アニメーション
「ザ ベスト オブ アニメーション80」
サテライツ オブ アニメーション
animation soupの中山双葉PV「友だちは犬だけちゃうやん!」
サテライツ オブ アニメーション
「アニメーション・テープス」
サテライツ オブ アニメーション
「青空飢饉のアニメーション」
サテライツ オブ アニメーション
「ベル・エポック80s」
サテライツ オブ アニメーション
「ピピアめふアニメーション作品集」
サテライツ オブ アニメーション
「オクシデンタリスム!=欧州のアニメーション作家たち」
サテライツ オブ アニメーション
「線からはじまるアニメーション」
サテライツ オブ アニメーション
「ネクスト・ジェネレーション」
サテライツ オブ アニメーション
「倉重哲二作品集〜月の夜のこと」
サテライツ オブ アニメーション
「短編調査団出張所」
短篇調査団(50)『橋(ブリッジ)の巻』
『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』
公開記念上映&トーク
あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』六月集壕』
短篇調査団(51)『選挙の巻』短篇調査団アンコール

シネマトレイン傑作選

『バーボンタイム』(2007年1月19日(金) 20:00〜・1月20日(土) 19:00〜)
bourbontime.jpg8ミリフィルム/大西健児作品/10分/1997

■ 「大西健児の8ミリ映画作品は日記映画から始めて、それを突き抜けてしまったのだろう。確かに、日常的な光景が映っていたりもする。しかし、それも時に定かではない。もはや日常とはいえない光景、光の景色のみが映っている。それはまさしく日常から非日常への転向であるのだが、大西健児の場合、全くの非日常ともいえない。“純粋なアブストラクトな光景とはいえないナニか”があるのだ。それは光のリズムともいえるものであり、私はそこに息づかいを感じ、いまだに脳裏の中でそのナニかが脈打っているのを感じる」―飯村隆彦(映像作家)

【大西健児】
1973年4月13日三重県出身。学生時代に入手した中古の8ミリ映画カメラで映像製作を始める。90年代半ばより、映画団体シネマトレインを掲げ、自身の映画製作、及び、新宿を拠点にした国内外のインディペンデント映画の上映活動を行う。
1995年に製作した『焼星』は、父親の死にカメラを向けた極私的ドキュメンタリー。自分の父親の亡骸が火葬場で焼却される様を克明かつ、美麗な8ミリフィルムの色彩で撮影した映像詩として表現。個人映画の極北として注目を集めた。また、『スクエアワールド』(1995)『水槽都市』(1996)『絶頂』(1997)等、劇映画と実験映画の融合を試みた長編アンダーグラウンド映画の数々は香港、デンマーク、バンクーバー、ロッテルダム、ロンドン他、各国の映画祭で上映された。以降、より本格的に劇映画の製作へと活動を推移。
2001年、35ミリ映画『白夜叉』(最新作・時代劇)がクランク・イン、撮影中の事故で死にかけるものの、生死の狭間より奇跡的に生還。現在、制作再開。その完成・公開が待たれる。

『空気息子』
kuuki_musuko.jpg8ミリフィルム/栗原みえ作品/25分/1995

■ 「ナ、ナンなんだ?このFILMはッ?? なんか、非常にこそばゆい映像作品である。それが栗原の『空気息子』(1995)の第一印象であった。とはいえ、このホントに小っちゃなプライベート・シネマは、私にとって無性に心地好い魅力(筆舌しがたいナントカ...みたくなカントカ、なんでもいいや)を持ち合わせているのだ。おそらく、日本の個人映画・実験映画の系譜の中に無理にはめ込んで、体系つけて論じようとすると非常に掴み所ない作品であろう。とても不安定な存在の作品だ。それでいいじゃないか。そのとりとめない輝きこそが8ミリが自由な映像表現であることの証しだ。この浮遊感こそが栗原作品の大切なポイントである。なお、この作品には“妖精(ケサランパサランなる妖怪か?)”が撃写されているというのはデマらしいが、霊感の強い人だけには見つけることができるのかも... ぜひ探してみてください」―大西健児(シネマトレイン代表)

【栗原みえ】
1971年兵庫県西宮市出身。幼少時に横浜市青葉区に移り住む。高校3年生の秋に、部活動引退後ひまを持て余し、名画座通いに目覚める。短大卒業後、録音スタジオにて1年間映写技師を経験。映画の編集と実験映画に興味を持つ。退職後、イメージフォーラム付属映像研究所第17期に入所。映像作品制作を始める。

好きな場所:三軒茶屋中央劇場右ブロック3列目
好きなハロプロユニット:メロン記念日

寡作ながらも、シネマトレインやエイガアーツの開催した日本の実験映画巡回ツアーに参加。アメリカ、カナダ、スイス、アムステルダム、ロッテルダム、ロンドン等各国の実験映画シーンで評価を得る。第6回メディア・シティ(カナダ)で『青の数値』(1999)が名誉賞を受賞。

『Flesh』
fresh.jpg8ミリフィルム/橘薫作品/6分/1993

■ 「橘薫の映像はいつもミリ単位で被写体を凝視する。闇の中から、たゆたうように浮かび上がってくる皮膚のクローズアップからスタートする『鴉の時間、鉄の声』(1993―94)を最初に観たとき、ぼくはこの作家の腰の座り具合の確かさにすっかり関心してしまった。なにごともくっきりはっきり描かずにはいられない日本映画だらけの中、これほどまでに決意と、絵解きを排除して映像そのもので描いてゆこうとする強固な決意に出会えたことがとても嬉しかった。(中略)フィルムを手がけるとき最も重要なのはそれを撮る根拠である。ぼくたちの映画事始は他動的な根拠から踏み出したけれども、橘薫は内的根拠にもとづいて『鴉の時間、鉄の声』、『夜より遠い星』(1995)を生み出した。『彩に満ちる』(1996)では、ピンホールカメラによる撮影を手がけているという。自己のベースをしっかりと築いたこの作家が、次はどんな頂きに登頂するのか、息をつめて見続けたい」―かわなかのぶひろ(映像作家)

【橘 薫】
70年代末の音楽シーンを沸かせた東京ロッカーズの生き残り。90年代にはギターを8ミリカメラに持ち替え、新たな表現活動を始める。NY滞在期間にMOMAや現地の映画シーンで実験映画に多大な影響を受ける。帰国後、イメージフォーラム付属映像研究所に入所。映像制作を本格的に始める。同研究所17期・18期卒業。課題制作の頃より癖のある作風で講師陣にも一目置かれる。8ミリ映像特有の皮膚感に着目し、ミニマルな構造作風が特徴。90年代以降の日本の実験映像作品の海外巡回プログラムでその作品群は紹介される。

『水星』
suisei.jpg8ミリフィルム/長屋美保作品/23分/1996

■ 「真夏の寝苦しい夜に一人でふらふらと歩いてみる。
空を見上げても東京では星をほとんど確認することができない。
星は知らぬ間に都市の表面に降りてくる。
良く街頭やネオンサイン看板の蛍光灯がもうすぐ切れそうになって
点滅しているのだけれども、道行く人はあまり気付いていないらしい…
そんなことを考えながらつくった」(長屋美保『水星』制作ノート)

「いくつもの光の現象を切り取り、正確に“地上に降りた星”を集めつづけることは、きっととても集中力の持続がいることだろう。また何かにそれずに、余計な意味やお話などの重さももたずに、映像が仕上げられている事がとても素晴しいと思う。私は詩人だから、いくつもの光の現象を切り取って言葉でこんな世界をつくれたらいいだろうな、と思わずにはいられなかった。純粋な作品の力を受け取れた」―北爪満喜(詩人) 詩誌kiss&tellより

【長屋美保】
『海の花』(1994)がイメージフォーラム・フェスティバル1995で大賞受賞。90年代初頭より、山崎幹夫や山田勇男の映画に触発されて、8ミリ映画で個人映画を制作する。金井勝やかわなかのぶひろ等に師事。自分と恋人、家族・故郷と自分自身との関係性を同時録音用8ミリカメラを使って計ってゆく、独白映像が特徴。内向型でありながらも、外に開けてゆく映像構成は8ミリ映画の特性を最大限に生かした長屋作品の魅力。繊細な映像作家であるが、アグレッシヴなその活動は、90年代の女性による映像表現の先陣を牽引する。映像制作の傍ら、DJ、ライターとしても活躍。

『青の数値』(2007年1月20日(土) 17:00〜)
ao_no_suuchi.jpg8ミリフィルム/栗原みえ作品/13分/1999

■ 作家プロフィールは『空気息子』をご参照ください。

『FUJICABLUE』
8ミリフィルム/大西健児作品/7分/1999

■ 作家プロフィールは『バーボンタイム』をご参照ください。

『クローン染色体』
8ミリフィルム/橘 薫 作品/5分/1999

■ 作家プロフィールは『Flesh』をご参照ください。

『TIMETIDE』(新作)
timetide.jpg8ミリフィルム/橘 薫 作品/48分/2000―2002―2006

■ 作家プロフィールは『Flesh』をご参照ください。


『短篇調査団(41) 雪の巻』

『流氷―そのなぞを追って―』(2007年1月24日(水) 20:00〜)
1970年/28分/カラー/制作:鹿島映画/企画:文部省大学学術局/
プロデューサー:岩佐氏寿/脚本・監督:辻功/撮影:大野洋

■ 北海道大学低温科学研究所付属流氷研究施設の科学者たちが進めてきたオホーツク海における流氷の研究活動を映画化。冬のオホーツク海の大自然の変転を科学の目でとらえようとしている。

『雪とたたかう鉄道』
1961年/14分/白黒/制作:学習研究社/
プロデューサー:古岡勝/脚本・監督:小野豪/脚本:森田純/撮影:鈴木鉄男

■ 鉄路を守るためにかげの苦労を続ける保線区線路班の人々にスポットをあてながら、除雪機械、除雪施設その他のしくみを紹介し、人々が自然と対処しながらどのように交通機関を守るために努力しているかをとらえる。

『北風のくれたテーブルかけ』
1967年/15分/カラー/制作:学習研究社/
プロデューサー:原正次・石川茂樹・神保まつえ/脚本・監督:渡辺隆平/
人形アニメーション:和田京子・安藤映子・武川和子/人形:紙谷元子/
美術:中川涼/撮影:八木正次郎・阿部行雄/音楽:小林亜星

■ ノルウェーの昔話を人形映画化。少年ハンスが納屋に粉を取りに行くと、北風が粉を吹き飛ばす。ハンスは北風を訪ねて文句を言うと、北風はごちそうを出すテーブルかけをくれた。帰り道の夜、宿に泊ったハンスのテーブルかけを、ずるい主人が取り替えてしまうが…。

『山形は白い国―岡本太郎のやまがた讃歌―』
1983年/27分/カラー/制作:東京福原フィルムス/企画:山形県/
プロデューサー:近藤隆治/監督:岡田喜一郎/撮影:田中凌一

■ 芸術はバクハツだ!の岡本太郎氏がスキー界の名物男達と雪の山形を遊びまくります。飲み、食い、滑る岡本太郎氏のエネルギーがあふれでています。


筒井武文のワンダーランドへ

『ゆめこの大冒険』 (2007年1月27日(土) 14:00〜)
yumeko_13.jpg1986年/70分/モノクロ/16mmスタンダード

■ ヒロインのかとうゆめこが「怪盗ゆめこ」と「奥方ゆめこ」の一人二役を演じるが、その分身関係は「怪盗に扮した奥方ゆめこ」と「奥方に扮した怪盗ゆめこ」へと分岐し、さらに錯綜を極める。そして彼女(たち)の周りに恋の鞘当てが展開し…、筒井流「ゲームの規則」。ジャン・ルノワールとルイ・フイヤードの幸福な婚姻から生まれたような物語は、ゆめこ(彼女が怪盗ゆめこだと誰が断言できようか)とマッド・サイエンティストが乗る気球が宙を漂いだすや、ジョルジュ・メリエス的な世界一周の旅へと一変し、二人はその熱いキスによって北極圏の白熊を驚かせ、パリの美しい夜景へと私たちを誘う。『レディメイド』にも登場した柱廊での追っかけは、ここでは偽りの遠近法を暴き出し、全てが作り物であること、そして映画とは作り物の真実であることを指し示す。映画史への深い愛と該博な知識に裏づけされたサイレント喜劇であり、筒井武文の代表作の一本である。

『アリス・イン・ワンダーランド』(参考上映)
alice_04.jpg1988年/14分/カラー/35mmシネマスコープ3D(ビデオ版上映)

■ オール日本ロケでルイス・キャロルの作品世界を忠実に再現することは可能か、という問いに対して、筒井は魔術師のように鮮やかな手並みで、それは可能だと私たちの目の前にその夢の花束を取り出してみせる。山間の河の流れをゆったりと進んでいく一隻のボートを捉えたクレーン・ショットからその魔法の王国に魅せられ、見る者はあれよあれよいう間にアリスと一緒にその不思議の国を経巡っていく。ハートのキングとクイーンの前でアリスが裁判にかけられるシーンで私たちの視界を横切るハートとトランプ札の乱舞は、CGではなく、オプチカル処理で作られていて、この映画作家の映画に対する「狂気の愛」を窺わせる。「アリス」の映画化は数あれど、間違いなくその演出の厳密さにおいてトップクラスに位置する作品だが、あまり知られていないのは、これが某テーマパークでの上映用に撮られたという出自による。演出家筒井武文の手腕が遺憾なく発揮された幻の逸品。

『レディメイド』
ready_made_03.jpg1982年/60分/モノクロ/16mmシネマスコープ

■ 一組の子供の子守をする羽目になった一組のカップル。彼らは子供たちを遊園地に連れていく。ところがふと目を離した隙に子供たちは姿を消し…。この迷子を中心として一組のカップルが二組になり、さらに三組に増えていく。彼らは合せ鏡のように皆、同じ問題を抱えている。遊園地という巨大な出来合いの迷路の環の内側にメリーゴーラウンド、ティーカップ、観覧車、ジェットコースターといった環が絡み合い、これらを背景に三組のカップルと一組の子供のシャッセ・クロワゼが展開する。この複雑な人間関係は、オーソン・ウェルズ、ブルース・リーの記憶を留めた「鏡の間」で頂点に達するが、それは巧妙な「つなぎ間違い」によってアラン・レネの時空へと彷徨いだし、いくつかの平手打ちを経て、魔法のようにハッピーエンドへと解きほぐされる。全ての映画が撮られた後、なお映画を撮ることは可能かという問いに「ウィ」と高らかに宣言する筒井武文の長篇処女作。

『学習図鑑』
gakushu_zukan_09.jpg1987〜1989年/50分/カラー/16mmスタンダード

■ 即興的な集団創作の方法論で知られる劇団、遊◎機械/全自動シアターの公演『学習図鑑』を元に構成された映画。この作品は、筒井が敬愛するジャック・リヴェットの映画にも共通する「映画における演劇性」を追求した実験的試みであるが、それと同時に徹底的にエンターテイメントでもあるという不思議な魅力に満ちている。高泉淳子演じるロイド眼鏡、蝶ネクタイ、半ズボンにランドセルという出立ちの小学生を中心に、彼/彼女の周りを様々な人物が行き交い、ワンシーンの中で性別、年齢、職業を目まぐるしく変化させていく。特に、マルクス兄弟的なナンセンスが炸裂する「秋刀魚の手術」シーン(医療事故!)や、ベンチに座った高泉と白井晃がたった一枚のスカーフによって数十年にもわたる一組のカップルの道のりを表現してしまう叙情的なメキシコ料理屋のシーンは圧巻。今日の私たちの目には、この映画の革新性が、公開当時よりも一層はっきりと映じるはずだ。

『シネマ100フランス篇』(参考上映)
cinema100_03.jpg1995年/100分/カラー/ビデオ

■ 映画生誕百年を記念してNHKが制作した特集番組。そのフランス篇の監督に抜擢された筒井は、フランス映画を『太陽がいっぱい』のアラン・ドロンで代表させてしまう官僚的な発想に内心憤りをおぼえたはずだが(というのもドロンを輝かせたのはアントニオーニやヴィスコンティ、ジョセフ・ロージーといった非フランス人だから)、これを逆手にとり、公共放送を使って映画史の啓蒙活動に着手する。つまりルイ・リュミエール、ジョルジュ・メリエス、ジャン・ルノワール、ジャック・ベッケルといった固有名からなる真のフランス映画史を視聴者に提示してみせるのだ。この筒井映画史のクライマックスを構成するのは、メリエスの遺品のローブ(それは彼が『月世界旅行』で身に纏っていたものだ)のポケットから死後見つかったというパラパラ写真を、その曾孫娘が捲ってみせるシーンである。そこで私たちはプルースト的な記憶の小箱がそっと開かれるのを目にするだろう。

『映像の発見 松本俊夫の世界 パイロット版』
matsumoto_toshio_06.jpg2006年/13分/カラー/DV

■ 事件現場の砂浜に打ち寄せる波。しかしそれは決してその痕跡を洗い流してしまうことはない。なぜならその波は砂の上に投影された映像に過ぎないからだ。松本俊夫が入念に仕上げた、このインスタレーションが主題化するのは「痕跡」と「投影」であり、それはまさに「映画」の本性に他ならない。そして筒井もまた敬愛するこの映画作家の声、身振り、思考の痕跡を定着し、スクリーンに投影しようと試みる。パイロット版での上映。

『ヒカリ』
hikari_04.jpg2006年/8分/カラー/HD(DV版上映)

■ 現在、筒井が教鞭をとる東京芸術大学大学院映像研究科の実習作品として、教え子たちとともに撮られた短編。三人姉妹の長女の不倫、妊娠をきっかけとして彼女たちの間に起こる小波瀾を文字通り「光」のドラマとして演出している。日本家屋をどのように撮るかという、現在の日本映画が今や忘れつつあるメチエを、一間の和室のセットを使って彼は教え子らに伝えようとしているのか。ワンシーン内での光線の翳りの変化はどこか1950年代の溝口健二の記憶を留めているように思われるし、ヒロインたちの感情の揺れとその表情に向けられる繊細な眼差しは成瀬巳喜男の女性映画の伝統に連なるものだろう。だがそうした日本映画の巨匠たちとの血縁関係を超えて、ふとしたはずみにジャン・ルノワール的な欲望が彼女たちのアップを捉えるショットに一瞬顔を覗かせる。この十分にも満たない映画的時間に人生の一断面が鮮やかに切り取られる。『オーバードライヴ』以後の最新作。


『短篇調査団(42) 菓子の巻』

『砂糖と健康』(2007年2月7日(水) 20:00〜)
1981年/29分/カラー/制作:学習研究社/
プロデューサー:原正次・石川茂樹・定村武士/脚本・監督:榊正昭/撮影:中根洋

■ とりすぎると健康に影響を与えやすい砂糖について、科学的に分析するとともに、豊かな食生活をするにはどうすべきかを考える。

『和菓子』
1965年/26分/カラー/制作:桜映画社/企画:栄太樓総本舗/
プロデューサー:高島道吉/プロデューサー・脚本・監督:村山英治/脚本:松川八洲雄/
共同監督・撮影:木塚誠一/共同監督:米内義人/照明:菱沼誉吉/
編集:沼崎梅子/音楽:間宮芳生/解説:久米明

■ 和菓子の原型・餅に外来の製法が輸入され日本化されて現在の豊かな味がつくられた。その歴史は間食に始まった菓子の大衆化の歴史でもあり、日本的な文化の特色をも示している。

『チョコレート戦争』
1981年/41分/カラー/制作:近代映画協会/
監督:小松崎和男/原作:大石真・北田卓史/出演:池田進ほか

■ ケーキ屋のショーウィンドーに飾ってあるチョコレートの城は、子どもたちのあこがれだった。ある日、明と光一がためいきまじりにそれを見ていると、突然ショーウィンドーのガラスが割れた。2人はそばにいたというだけで、店の主人に犯人にされてしまう。にっくき店の主人をギャフンといわせるために、チョコレートの城を盗む計画をたてたが…。


園子温全8ミリ作品完全上映

『ラブソング』(2007年02月12日(月・振替休日) 15:00〜)
love_song.jpg8ミリ/15分/1984年

■ 恋をして思い詰めた園子温が、廃墟で暴れまくる。園子温自身による一人芝居といい、目覚まし時計の音といい、舞台となった廃墟といい、園子温映画の原点を見てとることができる。カメラワークも含めて初々しさに溢れた処女作。

『俺は園子温だ!』
oreha_sono_shion_da.jpg8ミリ/35分/1985年

■ 映像成立の基本操作に変態的に気を配りながら、虚構でも現実でもなく、ひたすら精神性にこだわって見栄のない裸の空間を創出した。カメラと自分の周囲にあるすべてを映画の要素にしてしまう園子温の自由な奸智が、独特の美を生み出している。

『愛』
ai.jpg8ミリ/30分/1985年

■ 園子温の恋人が大学のゼミ合宿で3日間いなくなる。彼女の不在からくる寂しさを紛らわすかのようにお堀を泳ぎ、血を流し、ひたすら“愛”を告白する園子温。これは虚なのか、実なのか。強靭な存在感をもって疾走する“愛”についての映画!

『男の花道』(2007年02月12日(月・振替休日) 17:00〜)
otokono_hanamichi.jpg8ミリ/90分/1986年

■ 青春期にありがちな精神の安定への憧れ、心の平和への願い、暗黒世界からの魂の救済を求める純粋なる衝動から生み出された争乱状態が果てしなく続く第一部と、一転、静謐さが心を打つ第二部からなる長編。園子温の時間への執着が全編を貫き通す。

『決戦! 女子寮対男子寮』(2007年02月12日(月・振替休日) 19:00〜)
joshi_ryo_vs_danshi_ryo.jpg8ミリ/120分/1987年

■ それまで、構成や物語を無視した内省的な作品ばかり撮っていた園子温は一念発起、ストーリーらしきものが闊歩する劇映画を撮ろうとする。男子寮があり、女子寮があり、両者は世界マラソンの日に最終決戦を迎える。それだけで壮大な映画の幕が開く。


キネマトロニカ コレクション Vol.1

『イーストエンド』(2007年02月24日(土) 16:00〜・20:00〜・02月25日(日) 16:00〜)
east_end.jpg大西健児 作品/34分/ビデオ/2001―2005年
出演:グラハム・チェイヴ、ウイリー・ブリスター、隈井シモン、ウエイン・メイ、ダン・デュダン

■ 最終戦争後の崩壊した未来世紀を描く本格SFムービー。サバイバル・被爆人間・食人鬼・共食い・絶望…。
煮えたぎる原野に繰り広げられるバイオレンスワールド。空前絶後の映像世界を体験せよ!

【大西健児】
1973年4月13日三重県出身。学生時代に入手した中古の8ミリ映画カメラで映像製作を始める。1995年、映画団体シネマトレインを結成、映画製作・上映活動を開始。父親の死にカメラを向けた極私的ドキュメンタリー『焼星』(1995)が個人映画の極北として注目を集める。『スクエアワールド』(1995)『水槽都市』(1996)『絶頂』(1997)等、長編アンダーグラウンド映画の数々が香港、パリ、デンマーク、バンクーバー、ロッテルダム、ロンドン他、各国の映画祭で上映された。以降、本格的に劇映画の製作へと活動を推移。2001年、35ミリ映画『白夜叉』(最新作・時代劇) がクランク・イン、撮影中の事故で死にかけるものの、生死の狭間より奇跡的に生還。現在、制作再開。その完成・公開が待たれる。

『東京百萬円と鼠男』
tokyo_million.jpg宮本斉志 作品/36分/ビデオ/2003年
出演:宮本斉志、飯塚澄子、小室智美、イアン・トワース、大湊マサオ/音楽:打楽器の天使 with 宮本斉志

■ オレが悪い事をするのは社会トカ家庭なんかが悪いんだ!みんなブチ殺してやる!死ねチンポ野郎!愛が足りない!
抱腹絶倒のショッキングビデオ登場!シャレなのか本気なのか判断するのはアナタだ!

【宮本斉志】
1968年大分県出身。青春期を漫画とアニメに費やした生粋のビデオ人間。富野喜幸(「機動戦士ガンダム」「伝説巨人イデオン」)に多大な影響を受けた80年代初頭の濃ゆいオタク世代。上京後、中堅ビデオレンタル店の支店長に上り詰めた。高円寺周辺の乞食活動(=芸術運動?)と縁が深く、中央線沿線のカウンターカルチャー・サブカルにどっぷりと浸る。園子温のガガガ運動や沈没一家などにも参加していた恥ずかしい経歴を持つ。偶然にも、大西健児の映画に出演していた俳優・神田濶毅と旧知の仲であったため、映画制作の現場を経験、触発され無謀にも映像制作を始める。いなたい小劇団・演劇人との交流もあり『東京百萬円と鼠男』(2003)には元唐組の看板女優・飯塚澄子が主演している。2002年に、自らのアニメ体験を記した渾身の評論集「あきらめの夏」(同人誌)がある。

『Soullink』
soullink.jpg池田泰典 作品/10分/DV/2006年
出演:下里泰生、エミール・マソット、ヤン・ブース/音楽:竹内俊広

■ 人生に失望し自ら命を絶つ事を選択した青年…。些細な心のつながりが奇跡の一夜を生み、運命を変える。
削ぎ落とされた映像空間、透き通る波長のドラマ。わずか10分に集約されたファンタジーのかけら。

【池田泰典】
1973年10月1日東京都出身。幼少の頃より、ロッド・サーリング(「トワイライト・ゾーン」)に影響を受け、その作風を受け継ぐような形で、空想と現実の狭間を行き来する世界観が作品の中に色濃く反映されている。1994年より4年間コロラド州フォートルイス大学演劇科で演技・作劇を学ぶ。99年ニューヨークに渡り、ニューヨーク・フィルム・アカデミーを卒業。 卒後制作『ターニング・ポイント』(1999)は学科ベスト4に選出。同期学科トップメンバー達と"WayWest Productions"を結成。帰国後に制作した『In The Past』(2005)でニューヨーク国際インディペンデント映画祭で最優秀短編映画賞受賞(ファンタジー部門)。現在、東京(阿佐ヶ谷)でCD&DVDセレクトショップ"WayWest Japan"オーナー兼映像クリエイターとして活動中。

『In The Past』(2007年02月24日(土) 18:00〜・02月25日(日) 14:00〜・18:00〜)
in_the_past.jpg池田泰典 作品/37分/DV/2005年
出演:下里泰生、竹内俊広、楚山真紀/音楽:竹内俊広

■ 祐史は事故で恋人のさやかを失って以来、友人の励ましをよそに無気力な日々を送っていた。
ある日突然、かつて恋人が持っていた携帯電話に、死んだはずのさやかから電話がかかってくる。
不思議に思いながらも会話を続けていく内に、祐史は恋人が帰ってきた様な錯覚に囚われ、徐々に現実との境を失っていく…

作家プロフィールは『Soullink』をご参照ください。

『おかえり』
okaeri.jpg片岡裕貴 作品/38分/DV/2006年
出演:斉藤優、行方祐樹、山本朝子/撮影:加藤大輔/音楽:宇治金時

■ ある日突然、アメリカに行っていた兄貴が十年ぶりに帰ってきた…。無愛想な弟と奔放な兄貴のひと夏の物語。
全編岡山ロケ敢行。ひと夏のページを切り取る等身大のまなざし。紺碧の波間と透き通る大空。
青春の出会いと別れがブルーにとけてゆく…。

【片岡裕貴】
1988年12月21日生、A型。2000年からデジタルビデオでの映像制作を開始。初期は実験的な短編映像を制作。2001年に成蹊映画隊を結成。2003年までの3年間の活動で6本の中編作品を制作。『ピースピル』(2003)が中学生とは思えない大胆な演出と脚本で一部から話題を集めた。2004年に映像制作集団ウーパールーパーフィルムズを立ち上げ、現在までに中編『8月のはなし』(2004)『ハイライト』(2005)『おかえり』(2006)を制作。『ハイライト』が映画甲子園で最優秀脚本賞受賞。2006年度DINFAC(文化庁主催・韓国開催)に参加。現在、ドキュメンタリー作品『戦争のこと 〜シベリア抑留〜』を制作中。


『短篇調査団(43) 悪魔の巻』

『シンナーは君を滅ぼす』(2007年2月28日(水) 20:00〜)
1989年/24分/カラー/制作:東映教育映画部/プロデューサー:金指功・津田辰己/
監督:吉田和義/脚本:加藤有芳/撮影:福井久彦

■ 近年シンナーの乱用者は低年齢化し、特に中学生の増加が目立っている。劇構成で家族や周囲の者までも巻き込むシンナーの恐ろしさを訴える。

『人間やめますか!?―魔の覚せい剤―』
1983年/26分/カラー/制作:東映教育映画部/ プロデューサー:木村滋/脚本・監督:山口昇/撮影:岩永勝敏

■ 覚せい剤の乱用は、今や低年齢層にまで蔓延しているという。何も知らない少年達が好奇心やささいなことから中毒へと落ちてゆく。乱用防止のため、覚せい剤の恐ろしさをとらえる。

『キング・サイズ』(原題:King size)
1968年/7分/カラー/Directed by Kaj Pindal

■ 禁煙を禁じている「キングサイズ王国」など、奇想天外なトリックで青少年と大人に煙草から遠ざかるようアドバイスするアニメーション。

『ヒロポンは悪魔だ』
1950年代/30分/白黒/制作:創造プロ/
プロデューサー:寺西武・速水逸良/脚本・監督:竹島豊/
出演:伊豆五朗、算田浩一、熊谷冨夫、竹原千代子、橘正己、松田澄子

■ ある高校生がヒロポンにおかされ、ついに発狂するまでの過程を劇構成にして描いたもの。


『短篇調査団(44) 明日の巻』

『明日の中小企業』(2007年3月14日(水) 20:00〜)
1966年/31分/カラー/制作:理研映画社/企画:中小企業庁/
プロデューサー:藤田幸雄/脚本・監督:樋口源一郎/撮影:束原潔

■ 我が国の数多い中小企業の中には、輸出その他に活躍しているものもあれば、資金難求人難、加えて大企業からの圧迫等によって見通しの暗いものもある。中小企業指導センターの活動やその果たす役割、これからの中小企業について考える。

『明日をひらく化学工業』
1977年/24分/カラー/制作:岩波映画製作所/企画:日本化学工業協会/
プロデューサー:堀谷昭/脚本・監督:佐藤圭司/撮影:岡田久

■ 化学工業は何を作るのか、どのような基本原理で、どんな風に作るのか。環境問題、有限資源についてどう考えて対応しているのか、そして未来は…。現代の化学工業を理解してもらえるよう企画した。

『あすの発明のために』
1974年/32分/カラー/制作:岩波映画製作所/企画:発明協会/
プロデューサー:高橋宏暢/監督:時枝俊江/脚本:吉原順平/撮影:吉瀬昭生

■ 日本の発明は外国の技術を早急に模倣することに端を発し、高峯譲吉、豊田佐吉ほか多くの英雄的発明家を世に出した。船の大型化・量産化に貢献したEPMシステム、繊維産業に役だっている洗浄機、自動車エンジンCVCC、都市交通システムCVSなど、今日のめざましいイノベーションの中における発明・開発の過程を紹介する。


『短篇調査団(45) 砂漠の巻』

『ひらけゆくパキスタン』(2007年3月28日(水) 20:00〜)
1962年/33分/カラー/制作:読売映画社/企画:神戸製鋼所/
プロデューサー:山田忠治/脚本・監督:渥美輝男/撮影:日向清光

■ パキスタンは宗教の国でイスラム寺院が立ち並び、イスラム教徒は日に5度アラーの神に祈りをささげる。この国で天然ガスを利用した尿素肥料を合成する工場建設が計画され、その大工事の一切が国際入札の結果、日本に発注された。東パキスタンの国情を解説しながら、日本人技師による肥料工場の建設を描いて、東パキスタンを知る手びきとする。

『モスクのある国際空港―アブダビ新国際空港の建設―』
1980年/21分/カラー/制作:シブイ・フィルムス/
企画:竹中・熊谷共同企業体/プロデューサー・監督・撮影:狩谷篤/監督:矢部正男/
脚本:高森茂/撮影:野崎嘉彦・塩田孝久

■ アラブ首長国連邦の首都アブダビに近代技術の粋を集めた国際空港ができる。新しい砂漠のオアシスを目指し、曲線を主調としてデサインされた空港ターミナルビルの建設に従事した日本人技術者の努力を描く。

『水のある砂漠 イラン』
1973年/36分/カラー/制作:鹿島映画/企画:鹿島建設/
プロデューサー・脚本・監督:岩佐氏寿/監督:砂川孝夫/撮影:大野洋

■ 昔ペルシャと呼ばれた時代から、砂漠の民は水の確保に懸命の努力を払ってきた。この水と今日の石油とはどのように歴史的に結び合うかを描く。


橘 薫 映像個展「静粛を聞け」

『記憶の原野』三部作(2007年3月29日(木) 20:00〜)
序 章(サウンド/15分/8ミリ/1994年)
第一部『牙鳥の時間、鉄の声』(サイレント/23分/8ミリ/1993〜1994年)
第二部『夜より遠い星』(サイレント/34分/8ミリ/1994〜1995年)
第三部『彩に満ちる』(サイレント/33分/8ミリ/1996年)
「解体と構成:映像実験への試み」(2007年3月30日(金) 20:00〜)
『クローン染色体』(5分/16ミリ/1996年)
『Flesh』(6分/8ミリ/1993年)
『205号室』(18分/8ミリ/1993年)
『ときめきドッキン』(サイレント/9分/8ミリ/1994年)
『闇の影を透く』(サイレント/22分/16ミリ/1997年)

あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』参月紫月集壕』

『月刊映画・もっちょむぱあぷるへいず1月號』(2007年3月31日(金) 20:00〜)
purple_haze-1.jpg 2007年/撮影:あがた森魚/演出・編集:岡本和樹・あがた森魚

『月刊映画・もっちょむぱあぷるへいず2月號』
purple_haze-2.jpg 2007年/撮影:あがた森魚/演出・編集:岡本和樹・あがた森魚


『短篇調査団(46) 酒の巻』

『酒とからだ』(2007年04月11日(水) 20:00〜)
1985年/28分/カラー/制作:学習研究社/プロデューサー:古岡滉/
脚本・監督:新井慎一/撮影:川上皓市・篠田昇

■ 急性アルコール中毒、肝臓障害、アルコール依存症などはみな誤った酒の飲み方が原因で起る病気である。飲酒の危険性を科学的にわかりやすく紹介し、酒に対する正しい認識をしてもらう。

『手造り吟醸酒―一人娘―』
1983年/25分/カラー/制作:金山プロ/企画:山中酒造店/
脚本・監督・撮影:金山富男

■ 吟醸酒は日本酒の最高級酒とされている。機械化され製造される風潮の中にあって、吟醸酒は手造りによって丹念に醸造される。その製法を記録する。

『南部杜氏』
1988年/34分/カラー/制作:岩波映画製作所/企画:国立歴史民俗博物館/
プロデューサー:桜井朝子/脚本・監督:諏訪淳/撮影:西尾清/音楽:山下毅雄

■ 南部杜氏発祥の地、北上平野。この南部を舞台に、大正から昭和初期の独特な酒造技術やその習俗を、往時を知る杜氏たちの協力により再現し克明に記録。


あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』4月集壕』

『月刊映画・もっちょむぱあぷるへいず2月號』(2007年4月19日(木) 20:00〜)
2007年/撮影:あがた森魚/演出・編集:岡本和樹・あがた森魚

『月刊映画・もっちょむぱあぷるへいず3月號』
2007年/撮影:あがた森魚/演出・編集:岡本和樹・あがた森魚


季刊タカシ 特別号

『Blessed―祝福―』(2007年4月21日(土) 16:00〜)
日本/2001/日本語/カラー/ビデオ/78分
監督・撮影・編集・録音:崟利子/脚本・ナレーター:高橋章代/製作:藤岡朝子/製作・提供:Scarlet

■ 作者の崟利子が子ども時代に10年間を過ごした大阪の下町、西天下茶屋の路地。ふらりと30年ぶりに訪れた思い出の木造アパートには70歳をすぎたふたりの女性が当時のまま住んでいた。利子は動揺しながらビデオをまわす…。
利子を想うサクラは、ストリップ劇場の舞台に立つダンサー。西天下茶屋の劇場で公演の合間に、アパートを訪ねてみた。ところが誰もおらず、建物は荒れ果てている。ふたりは…? 利子とサクラの絡み合う感情、老いた女たちの歴史、消え行く路地の風景、街のネオン、新幹線…。つきせぬ想いのつまった私的世界。(YIDFF 2001カタログより)

→→→より詳しくは「YIDFF2001公式カタログ」をご参照ください

『2006年』シリーズ(2007年4月21日(土) 17:40〜)
2006.jpg

■ 季刊タカシで生まれた、伊丹の風景シリーズを一挙に上映します。


『短篇調査団(47) 運転の巻』

『ドライブ綺譚』(2007年4月25日(水) 20:00〜)
原題:The ride/1963年/7分/カラー/制作:カナダ国立映画制作庁/
Directed by Gerald Potterton

■ 経済新聞から目を離さない大物に仕える運転手とロールスロイス。空想の中で夏の日は冬になり、邸宅は雪におおわれたローレンシアの山々に…。

『ワンポイント・アドバイス―楽しいドライブ・エチケット―』
1971年/22分/制作:日本産業映画センター/企画:自動車工業振興会/
プロデューサー:星野嘉夫/脚本・監督:飯塚増一/脚本:熊谷光之(粕三平)/撮影:渡辺徹

■ ドライブウェイを疾駆する真新しい自動車。ハンドルを握る若いドライバーと少年が見聞きしたドライブ事例をもとに、雑踏、雨の日、夜などのドライブ・エチケットを紹介していく。

『酔っぱらい運転』
1963年/20分/白黒/制作:読売映画社/企画:警察庁交通局科学警察研究所/
プロデューサー:山田忠治/脚本・監督:永富映次郎/撮影:近藤良治郎

■ 年々増加する交通事故の中から酔っぱらい運転をとりあげ、ある運転手が事故を起すまでの過程と真相を究明して、酔っぱらい運転の恐ろしさを描く。

『交通ユーモア作戦』
1960年代/10分/白黒/制作:東京都映画協会/企画:東京都広報室

■ 交通戦争は毎日多くの犠牲者を出している。運転者も歩行者も、もう少し心にゆとりをもって現状に対処する必要がある。

『道を渡るとき』
1967年/9分/カラー/制作:東京中央人形劇場/プロデューサー:石川孝寿・庄司洵/
脚本・監督:高橋克雄/監督:飯沼佐和子/撮影:中野好偉

■ ピョンちゃんとプウちゃんとがいろんな道を渡ってみます。しかしあとからあとからトンチンカンな出来事が…さあどうやって道を渡ればいいのでしょう。

『デーモン小暮閣下の 悪夢へようこそ』
1991年/17分/カラー/制作:カジマビジョン/企画:自動車工業振興会/
プロデューサー:石田昭夫/監督:竹内秀明/脚本:池田寛/撮影:福地正博

■ 若者の交通事故は心の弱点ー自信過剰や競争心、見栄や遊びごころーに負うところが多い。デーモン小暮を案内役に、オムニバス形式のアニメドラマで、スピードの出しすぎ、居眠り運転、暴走の危険などを訴える。


『短篇調査団(48) 森の巻』

『山に生きる―新しい林業を求めて―』(2007年5月9日(水) 20:00〜)
1975年/15分/カラー/制作:東京都映画協会

■ 東京の林業の現状とあり方を、檜原地区担当の林業改良指導員と山に働く人々の仕事を通じてレポートする。

『樹海 第1部 北国の森林』
1973年/28分/カラー/制作:三和映画社/企画:東京大学北海道演習林/
監修:高橋延清(東京大学名誉教授)/脚本・監督:野崎健輔/撮影:原田英昭

■ きびしい北国の森林を舞台にくりひろげられている森林の生態を明らかにし、自然の法則を尊重しながら、森林を有効に育てていくための理論と実践を紹介する。

『モリアオガエルの誕生―謎の樹上生活―』
1997年/20分/カラー/制作:シーエムエス・フィルムワークス/
脚本・監督・撮影:佐藤昌道/撮影:松田忠彦・藤崎太佳洋

■ モリアオガエルは主として本州の山中に生息し、天然記念物に指定されている。その山中での生態はほとんど解明されていない。春、水面に張り出した枝々に卵塊を作る産卵期を中心に、生態の一部を紹介する。

『若い年輪』
1969年/33分/カラー/制作:桜映画社/企画:林業労働災害防止協会/
プロデューサー:村山英治・利光久輝/脚本・監督:堀内甲/脚本:村山正実/
撮影:村山和雄/音楽:長沢勝俊/
出演:平島正一・徳弘夏生・保科三良・今橋恒・秋山秀子・永井玄哉ほか

■ 山に生きる人々が近代化・機械化に取組み、林業後継者が山に生きる喜びを真に自覚していく姿を劇構成で描く。


あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』五月集壕』

『もっちょむうすけしぱあぷるへいず4月號』(2007年5月22日(火) 20:00〜)
purple_haze-4.jpg約80分
監督:あがた森魚、岡本和樹

『短篇調査団(49) 鉄の巻』

『鉄ものがたり』(2007年5月23日(水) 20:00〜)
1962年/23分/カラー/制作:岩波映画製作所+東映動画/企画:鋼材倶楽部/
プロデューサー:小口禎三・坊野貞男/監督:前田一/脚本:伊勢長之助/
アニメーション:岡部冬彦・市野正二/撮影:石川光明/作曲:團伊玖麿

■ 寝静まった夜更けの街。とある家のお台所で小さな缶詰の坊やが目を覚まし、鍋やヤカン、スプーンたちが真夜中のダンス・パーティを始めます。朝になって空き缶は屑かごへ。そして屑鉄となって製鉄所へ行き、再び鉄となって鉄骨や橋梁になります。

『素晴らしき! ばね』
1964年/20分/カラー/制作:電通映画社/企画:日本発条/
プロデューサー:青木茂美/監督:安倍成男/脚本:八幡省三/撮影:小松浩

■ われわれが日常生活で使っているばね製品をあげて、ばねの働きやその製造行程およびその広い用途について、わかりやすく解説したもの。

『H形鋼』
1965年/20分/カラー/制作:日本産業映画センター/企画:富士製鉄/
脚本・監督:江口昭彦/撮影:曾根英昭

■ H形鋼を最高度に使用しているアメリカと日本の現代を紹介。日本に於けるH形鋼の進出と、実例を示す。

『和鋼風土記』
1971年/30分/カラー/制作:岩波映画製作所/企画:日本鉄鋼協会/
プロデューサー:高橋宏暢/脚本・監督:山内登貴夫/撮影:浦島竜夫・西尾清

■ 古代から明治初期まで、わが国で必要とされた鉄鋼類のすべてを供給していた「たたら製鉄」。日本の鉄鋼技術の歩みがどのように今日の製鉄に結びついてきたのか。たたらによる昔の製鉄を実際に再現し、そのすぐれた特性を通して今日の製鉄を考える。山内監督が著した角川選書『和鋼風土記―出雲のたたら師』は宮崎駿氏が熟読し『もののけ姫』の作品世界の構築に役立ったと言われる。


『8ミリフィルム映画祭 2007』
シネマトレイン地獄選「ハダカの謝肉祭」

『ハードキャンディ』(2007年5月17日(木) 20:00〜)
hard_candy.jpg15分/1998年/監督:大西健児

■ 犯罪はどこにでも転がっている。やましいひと時を覗き見る体験。アンダーグラウンド映画の系譜。

【大西健児】
1973年4月13日三重県出身。学生時代に入手した中古の8ミリ映画カメラで映像製作を始める。90年代半ばより、映画団体シネマトレインを掲げ、自身の映画製作、及び、新宿を拠点にした国内外のインディペンデント映画の上映活動を行う。
1995年に製作した『焼星』は、父親の死にカメラを向けた極私的ドキュメンタリー。自分の父親の亡骸が火葬場で焼却される様を克明かつ、美麗な8ミリフィルムの色彩で撮影した映像詩として表現。個人映画の極北として注目を集めた。また、『スクエアワールド』(1995)『水槽都市』(1996)『絶頂』(1997)等、劇映画と実験映画の融合を試みた長編アンダーグラウンド映画の数々は香港、デンマーク、バンクーバー、ロッテルダム、ロンドン他、各国の映画祭で上映された。以降、より本格的に劇映画の製作へと活動を推移。
2001年、35ミリ映画『白夜叉』(最新作・時代劇)がクランク・イン、撮影中の事故で死にかけるものの、生死の狭間より奇跡的に生還。現在、制作再開。その完成・公開が待たれる。


『ディシプリン』
discipline.jpg12分/1996年/サウンド(1トラック)/18コマ/監督:才木浩美

■ 日常生活は意識されない訓練の上に成り立っていると痛感し、当時自分のおかれた環境を最大限に有効活用して制作しました。

【才木浩美】
1971年生まれ。イメージフォーラム映像研究所にて8mm製作を学び、90年代に作品を発表。「ディシプリン」は横浜美術館収蔵。代表作は「あながちまちがってるともいえない空」(イメージフォーラムフェスティバル97特選、あきるの映画祭96審査員特別賞)など。


『転落』
tenraku.jpg2分/1993〜4年(1996年改訂)/BETACAM SP(8mm撮影)/ステレオ/監督:猿山典宏

■ 映画誕生100年を祝い、フィルム編集でソーマトロープの実現を試した作品。

【猿山典宏】
1972年生まれ。『強制送還』がイメージフォーラム1996にて特選。ロッテルダム、バンクーバーなど各国の映画祭で正式上映される。また絵コンテ作品『Linear rail』がMTV STATION ID CONTEST 98 でスプラッター賞受賞。現在、新作『魚鼓』製作中。その他の代表作『貴公子』


『牢獄ノ祭典』
rogoku_no_saiten.jpg3分30秒/1996〜2006年/DV(8mm撮影)/ステレオ/監督:猿山典宏

■ 10年前に撮影し、昨年長崎での調査を経て編集、完成。戦後日本の現代史を、独自の映像で具現化した作品。

『エンドレス・ラブ』
endless_love.jpg36分/1987年/監督:小口容子

■ 「映画は虚構だ! 愛って何だ!」破廉恥極まりない問題のダイレクトシネマ。園子温・平野勝之に多大な影響を受けた小口容子の暴走型恋狂い映画!

【小口容子】
2006年イメージフォーラムフェスティバル大賞受賞『ワタシの王子』(2006)。20年選手の妄想型女性映像作家。80年代後半より浜松の映像制作グループ・シネマバリエテで活躍。ぴあフィルムフェスティバル、イメージフォーラムフェスティバル他様々な映像フェストで作品が紹介されている。


『8ミリフィルム映画祭 2007』
園子温特集「ダイレクトシネマの疾走」

『ラブソング』(2007年05月18日(金) 20:00〜)
love_song.jpg8ミリ/15分/1984年

■ 恋をして思い詰めた園子温が、廃墟で暴れまくる。園子温自身による一人芝居といい、目覚まし時計の音といい、舞台となった廃墟といい、園子温映画の原点を見てとることができる。カメラワークも含めて初々しさに溢れた処女作。

『俺は園子温だ!』
oreha_sono_shion_da.jpg8ミリ/35分/1985年

■ 映像成立の基本操作に変態的に気を配りながら、虚構でも現実でもなく、ひたすら精神性にこだわって見栄のない裸の空間を創出した。カメラと自分の周囲にあるすべてを映画の要素にしてしまう園子温の自由な奸智が、独特の美を生み出している。

『愛』
ai.jpg8ミリ/30分/1985年

■ 園子温の恋人が大学のゼミ合宿で3日間いなくなる。彼女の不在からくる寂しさを紛らわすかのようにお堀を泳ぎ、血を流し、ひたすら“愛”を告白する園子温。これは虚なのか、実なのか。強靭な存在感をもって疾走する“愛”についての映画!


『8ミリフィルム映画祭 2007』
短篇調査団EXTRA「追悼・浜田英夫監督〜小型映画魂!」

『秋の歌』(2007年05月19日(土) 14:00〜)
aki_no_uta.jpg1956年/15分/8mm→16mm→VIDEO/カラー
撮影・編集:浜田英夫

■ 1956年の稲城の秋の風景と子供たちを撮影した8ミリ映画。川遊びをしたり、草笛を吹いたり、あぜ道でチャンバラしたり、赤い木の実を穫って食べたり、家の稲刈りの手伝いをしたりと、子供たちの生き生きとした姿が鮮やかなカラー映像で記録されている。全日本小型映画コンクール佳作入賞。1997年に稲城市教育委員会の企画で16mmにブローアップ。

『砂利のふるさと』
jari_no_furusato.jpg1957年/15分/8mm→16mm→VIDEO/白黒
撮影・編集:浜田英夫

■ 多摩川の砂利採掘の様子を、稲城市大丸および対岸の府中市是政付近で取材した8ミリ映画。コンクリートなど「都会の材料」となる砂利運搬のために敷設された西武武蔵野線、砂利を掘った跡の池を活用した多摩川競艇場などを紹介、目からウロコの多摩の郷土史が楽しめる。全日本小型映画コンクール佳作入賞。1998年に稲城市教育委員会の企画で16mmにブローアップ。

『若い心の詩』
wakai_kokoro_no_uta.jpg1957〜1969年/55分/8mm+16mm→VIDEO/白黒
企画・製作・監督・撮影・構成・編集:浜田英夫/音楽:長谷川きよし
選曲:鈴木正吾/ナレーター:明石一/製作:ハマダプロダクション

■ 盲目のフォーク歌手・長谷川きよし氏が音楽を志した少年時代…東京教育大学付属盲学校生の青春の日々を、浜田監督も一緒になって歩み続けた12年間の記録。初期の8mmから後期の16mmへとカメラを変えながら、スナップ風に的確なショットを切り取っていく手腕は出色。文部省特選、青少年映画賞、教育映画祭特別賞、キネマ旬報文化映画ベストテン第2位など各賞を受賞。

上映協力◎浜田英夫の映画を見る会


『8ミリフィルム映画祭 2007』
居田伊佐雄特集「静かな地球」

『Far from the explosive form of fruit』(2007年05月19日(土) 16:00〜)
far-from-the-explosive-form.jpg磁気録音/8分/1972年/監督:居田伊佐雄

■ お話がなくても映画は成立する。まるで楽器を演奏するようにカメラがそこらへんの風景を切り取って、カメラはパンやズームなどで躍動して、さらにそれを切ってつないでリズムをつくる。ジャズと同じ。そう言ってしまえば簡単に聞こえるけれど、よほどの感性を持ってないとこんなふうに35年を経ても人に見せる価値のある作品はつくれない。しかもこの作品をつくったとき、居田伊左雄は18歳だったということだから困る。

(以下、居田作品について偏った解説してますが文責は山崎幹夫です)

『マリリン・マグダリーン』
marilyne-magdarane.jpg磁気録音/9分/1972年/監督:居田伊佐雄

■ 電ノコの音がして、マリリン・モンローのイメージが細かく砕かれております。モンローはハリウッドの夢。それが砕かれるってのは、崩れ行く貿易センタービルの映像に、ふと震えるような美しさを感じてしまうのと似てますな。甘く凶暴な作品。

『北半球』
kitahankyu.jpg磁気録音/9分/1978年/監督:居田伊佐雄

■ 文字がたくさん飛んでいると思ったら、こんどは人形やら靴やらがくるくる回って飛んで来た。どうやら人間が、あまりに汚すものだから地球に嫌われてしまって、くるくる回る地球から放り出されているようだ。ほら、トンカチを持った人まで飛んできた。

『地球の石』
chikyu-no-ishi.jpg磁気録音/36分/1986年/監督:居田伊佐雄

■ キューブリックの『2001年宇宙の旅』の最後の、イメフォ卒展の「実験映画なんちゃって作品」みたいなコケおどし映像じゃなくて、そっくりその部分をこの『地球の石』に取り替えてみたらどうよ。きっと神様の声が聞こえてきたりの廃人を多数生産してしまうかも。でもとんでもない作品になるわな。

『大きな石小さな夜』
okinaishi-chisanayoru.jpgサイレント/13分/1991年(VIDEO版)/監督:居田伊佐雄

■ あの、グラスから流れてくる水の雫が思いのほか強烈な印象で、そのあと夢に見た。夢のなかで私はやはり『大きな石小さな夜』を見ているのだけれど、雫がスクリーンからぴゅーんと飛んで来て、私の鼻に入って、そのまま脳味噌に到達してカチンカチンと硬質な音をたてているの。あ、脳内にはそんなふうに硬い物質も入っていたんだ、なんて夢のなかの私はノンキなことを思っている。


『8ミリフィルム映画祭 2007』
内村茂太特集「内村茂太ワンマンショー」

『べっぷ・たまがわ』(2007年05月19日(土) 18:00〜)
bepputamagawa.jpg31分/2005年/監督:内村茂太

■ 内村茂太は日本の個人映画の歴史のなかでワンアンドオンリーの作家になるだろう。個人映画における森崎東監督作品のテイストなのだ。今回は名古屋でしか目撃されていない一人芝居を東京初公演してもらいます(他8ミリ短編を数本上映 & ひとり芝居「デニーロ・アプローチ」)。


『8ミリフィルム映画祭 2007』
山崎幹夫セレクション

『はなされるギャング』(2007年05月20日(日) 14:00〜)
hanasarerugang.jpg1984年/85分/監督:諏訪敦彦

■ 『2/DUO』『M/OTHER』の諏訪敦彦作品。

(以下、PFFパンフより引用)

冒頭、「話されるGANG」という字幕で2人の役者、加村と理恵がこれから始まる物語について語り始める。そして耳の聞こえないギャング=加村と文庫本を読む少女=理恵の逃走劇が展開されていく。シーンごとに撮影された日付が記され、ほぼ順撮りで撮られたこの作品は、フィルムの虚構性のウラをかいて、映画の本質に迫ろうとする。

『風のページェントPART4』(2007年05月20日(日) 16:00〜)
1993年/39分/監督:大川戸洋介

■ 「多摩川」「猫」というキーワードが内村茂太と合致する。日常風景を切り取って成立させた作品であり、ノホホンとした雰囲気に終始するところも内村ワールドに近いのだが、決定的に異なるのは、これは日記映画における「聖なる映画スタイル」ではないか、ということだ。小津、ブレッソン、ドライヤー映画のようなテイストが残るのだ。かなりたくさんの日記映画を観てきたが、こうした感触をもたらすのは大川戸洋介だけだ。

『サルビア姉妹』
sarubiasimai.jpg1995年/36分/監督:緑川珠見

■ フィクションとノンフィクションのあいだには、どこかに明白な線が引かれているわけでなく、どちらでもない地帯が存在する。その領域を利用してエンタテインメントに仕立てたのが山崎幹夫『虚港』だとしたら、この作品はホラーに仕立てている。ホラーだから居心地は悪い。どこにも転がっていかない物語の断片が、最後に集結すると見せかけてすれ違っていく。そのさまが、強迫神経症的に引き延ばされていて、だんだん途方もなく怖くなってくる。どのジャンルにも属さない特異な地平に位置する映画。もっとも近いのが長崎俊一『シナリオ山口百恵の背信』だろうか。

『雨』(2007年05月20日(日) 18:00〜)
ame.jpg1982年/25分/監督:小口詩子

■ 雨の中帰宅した少女は自室にこもり、夢見がちに魔法の本を開いて儀式を始める。閉じられた少女の時間は異時空につながっているのだ。雨音に包まれ、近未来の自分を垣間見る少女の空想は、思春期と同様につかの間ではかない。

『初恋』
hatsukoi.jpg1989年/30分/監督:寺嶋真里

■ 寺嶋真里の初期作品。彼女のつくる映画には、つねに得体の知れないグロテスクさがつきまとっている。ひとつひとつの素材はとてもわかりやすい。味をボカして不出来な部分をごまかすことは一切しない。素材の素性は、映画の素養のある人なら受け入れやすいものだろう。しかし、その裏のほうで、クスクスニヤニヤ笑っているような不可思議な感触が間断なく流れている。

『父が、燃えた』
chichigamoeta.jpg1993年/15分/監督:土居晴夏

■ 肉親の死のあとには夕焼け空というのが、なぜか個人映画の定番なのだが、この土居晴夏作品には、作者はお祈りのように、あるいは胎児のように裸で丸くなる。夕焼け空が「亡くなった人の記憶をはるか彼方へ解き放つ」感触をあたえるとしたら、土居晴夏の表現のしかたは「亡くなった人の記憶を胚胎する」という姿勢の表明のように思えてくる。とてもりりしくて、ゾクっとさせてくれる。

『蒲団龍宮記』
futonryuguki.jpg2003年/21分/監督:山田勇男

■ ラ・カメラでのシネマテークが10年を迎えたことを記念して制作された作品。山田勇男がひねり出したモチーフはなんと「浦島太郎」。そこで浦島太郎には上野茂都、乙姫に葛西愛、カメに七海遥を配した。自転車で路地を疾走してくるカメ、銭湯の湯船を泳ぐ乙姫、廃屋同然の家の玄関で寝ている浦島太郎とシュールな展開の作品。


『8ミリフィルム映画祭 2007』
シネマトレイン傑作選+「天使の時間Part1 & 2」

『深夜交響曲』(2007年05月24日(木) 20:00〜)
sinya_koukyoukyoku.jpg8分/1995年/監督:大西健児

■ 夜の暗闇の中に一瞬よぎる煌きを採集する映像詩。バルブ撮影を駆使した深夜の情景映画。

『創世記』
souseiki.jpg8分/2002/監督:大西健児

■ 窓から見える景色の向こうに神話の世界を妄想する。短編風景映画シリーズの一編。

『無音の領域』
muon_no_ryoiki.jpg15分/2006年/監督:栗原みえ

■ 5年ほど前に発症した持病の痛みが四六時中うるさい雑音のようにまとわりつきます。
ある朝、目が覚めたら痛みが消えていればいいのに。

【栗原みえ】
1971年兵庫県西宮市出身。幼少時に横浜市青葉区に移り住む。高校3年生の秋、部活動引退後ひまを持て余し、名画座通いに目覚める。短大卒業後、録音スタジオにて1年間映写技師を経験。その間に映画の編集と実験映画に興味を持ち、退職後、イメージフォーラム付属映像研究所第17期入所。映像作品制作を始める。
好きな場所:三軒茶屋中央劇場右ブロック3列目
好きなハロプロユニット:メロン記念日
寡作ながらも、シネマトレインやエイガアーツの開催した日本実験映画巡回ツアーに参加。アメリカ、カナダ、スイス、アムステルダム、ロッテルダム、ロンドン、パリ他、各国の実験映画シーンで評価を得る。2000年の第6回メディア・シティ(カナダ) で「青の数値」(1999) は名誉賞を受賞している。

『感熱トカゲ』
kannetsu_tokage.jpg17分/1996年/監督:吉沢陶子

■ 出会う全てのものを、自分の眼で肌で触れて確かめてみたかった。
自分がどれだけ知らないのかを知りたかった。
そして自分の痕跡を残し、自分の中にも痕跡を残して欲しいと思った。
思ったより遥かに少しのことしか確かめられなかったし、
映像でそれをする意味も本当は分からない。
結果はほぼ惨敗だが、願ったこと自体は間違いではないと思っている。

【吉沢陶子】
1971年秋田県出身。保育園の発表会のお芝居に出演したことがきっかけで、現実とは違うもうひとつの世界を現出させることに興味を持ち始める。地元では演劇や映像制作に関わることが可能な場がほとんどなく、文章やマンガなど1人で完結可能なジャンルに移行するも、高校在学中にバート・スターンの「真夏の夜のジャズ」を見て映像の撮影と編集に強い興味を持ち、上京と同時にそれを試すことが出来る場を探し始める。1995年イメージフォーラム付属映像研究所19期に入所。上映作品は卒業制作として制作した最初の作品である。

『水星』
suisei.jpg23分/1995年/監督:長屋美保

■ 地上のネオンサインに溶け込んだ星のかけらを探す個人映画。

【長屋美保】
イメージフォーラム付属映像研究所第17期卒業・18期特待生。研究時代には金井勝に師事、卒業制作作品「海の花」(1994)はイメージフォーラム・フェスティバル1995で大賞に輝く。90年代初頭より、山崎幹夫や山田勇男の映画に触発されて、8ミリ映画による個人映画を制作する。自分と恋人、家族・故郷と自分自身との関係性を同時録音用8ミリカメラを使って計ってゆく、独白映像が特徴。内向型でありながらも、外に開けてゆく映像構成は8ミリ映画の特性を最大限に生かした長屋作品の魅力。繊細な映像作家であるが、アグレッシヴなその活動は、90年代の女性による映像表現の先陣を牽引する。映像制作の傍ら、DJ、ライターとしても活躍。現在、音楽雑誌等に寄稿をよせる主婦である。神奈川県在住。

『冬凪』(2007年05月25日(金) 20:00〜)
huyunagi.jpg17分/1994年/サイレント/監督:栗原みえ

■ 真空の中に閉じ込められた冬の温度たち。

『バーボンタイム』
bourbon_time.jpg8分/1997年/監督:大西健児

■ ひと夏の記録、酔っ払った時間。ノスタルジーの情景。自家現像フィルム作品。

『ときめきドッキン』
tokimeki_dokkin.jpg6分/1994年/サイレント/監督:橘薫

■ カチッ、カチッ、欲望の声がする。ときめきドッキン! ドッキン! ドッキン!

【橘薫】
80年代初頭の音楽シーンを沸かせた東京ロッカーズの生き残り。90年代に入り、ギターを8ミリカメラに持ち替え、新たな表現活動を始める。NY滞在期間にMOMAや現地の映画シーンで実験映画に多大な影響を受ける。帰国後、イメージフォーラム付属映像研究所に入所。映像制作を本格的に始める。同研究所17期・18期卒業。課題制作初期の頃より癖のある作風で講師陣にも一目置かれていた。8ミリ映像特有の皮膚感に着目した。ミニマルな構造的作風が特徴。90年代以降の日本の個人/実験映像作品の海外巡回プログラム等でその作品群は紹介される。

『天使待ち』
tenshi_machi.jpg37分/1996年/監督:長屋美保

■ 雨の降らない梅雨時、天使を待つ女性のつぶやき。


『8ミリフィルム映画祭 2007』
山崎幹夫特集「幾千歩のあゆみ、そして さらに」

『極星』(2007年05月26日(土) 14:00〜)
kyokusei.jpg1987年/8mm/75分

■ 友人のリョウを主人公にして、行き当たりばったりの映画を作り始めた私はやがて行き詰まってしまう。しかたなく、カメラを手に自分の日常を記録し始める。自分の部屋からの流れ行く雲のコマ撮りや、飼っているうさぎの死産と埋葬。そうして私じしんも父親から8ミリで撮られていたことを思い出す。やがて私は数年前につくった映画に出演してくれた女性にもう一度会うため、北陸へと旅に出る。久々に会った彼女には、もうすぐ4歳になる子どもがいた。

『猫夜』(2007年05月26日(土) 16:00〜)
nekoyoru.jpg1992年/8mm/80分

■ セルという友人がエジプトから8ミリを送ってくれて、そのまま行方不明になる。それをきっかけに私は『極星』では被写体だったリョウとカーコに8ミリカメラを渡し、彼らじしんによって身の回りを撮ってもらうことにした。カーコは息子をひたすら撮り、リョウは彼の酔っぱらいの日々を撮ってきた。私はインドへ旅に出る。まとまりなく提出され、つなぎ合わされたフィルムのかたまりは、日常のなかにひそむ未知なもの、日常と非日常は常に背中合わせになっていることを教えてくれたようだ。

『虚港』(2007年05月26日(土) 18:00〜)
kyokou.jpg1996年/8mm/80分

■ テレクラにはまって自堕落な日々を送る「私」は、出会った女に「あなたミッキーでしょ」と言われる。それは児童施設で働いていたときのあだ名だ。しかし女のことが思い出せない。そこで女を撮影することを口実に、その正体を暴こうとする。サスペンス的な展開が中途から一変して、メタフィクション的な映画へとすり替わっていく。「嘘だ、フィクションだ」の号令のもとに、物語それじたいが滑っていくジェットコースタームービー。最後はインドミュージカルを披露する破天荒な展開に。


『8ミリフィルム映画祭 2007』
フィルムエイジ・アニメーション80

『PIPE LINE』(2007年05月27日(日) 14:00〜)
pipeline.jpg5分/1994年/中西義久

■ 東京の地下鉄のコンコースの配管パイプにクローズアップして、天井に張り巡らされた様子を描写しようと試みた作品。

【作家プロフィール】
1965年東京生まれ。88年武蔵野美術短期大学卒業。在学時より主に1〜3コマ撮影、編集を使った短編作品を多数制作。作品は、国内の上映会および、海外の映画祭で多数上映されている。企業ビデオ、音楽ビデオクリップなど映像&アニメ制作、デザイン、模型制作などを行う。
代表作:『crossing』(96)、『roundscape mix』(97)、『Carve man』(98)、『VENUS』(99)、『Lady.....Go!!』(01)、『有機都市』(05)
2001年より1分のアニメを公募する『1 minute Animation Festival』をプロデュース。

『木の中刺す魚の気』
5分50秒/1985年/浅野優子

【作家プロフィール】
東京生まれ。高校のクラスで8mm映画を制作、出演する。武蔵野美術大学で油絵を専攻しつつ、アニメーション研究会(後の「謎の幻燈団」)でアニメーションの制作を始める。オブジェ、人形も作り始める。アニメーション80には1980年の発足時より参加する。国内外の映像祭にも多数参加。

『薄明弧(はくめいこ)』
7分/1999年/水上弘

■ 私たちは、四角い部屋に住み、世界のことなど知らないふりをして暮らしている。しかしどんなに目をそむけても、夜は訪れる。夜と、夜に至る時間を、不動の目がじっと見据えている。待ち望んだ夜が、また来る。タイトルは「日没後の空に輝く光の帯」の意。ヌメヌメぐるぐるフォローします。
「HERIOGRAPHY」を見て熱に浮かされながらも、なんとか別のモノがフォローできないかと考えつつ作りました。

『恒星日(こうせいにち)』
kousei-nichi.jpg9分/1997年/水上弘

■ 私たちの皮膚には、いつも外界=風景がはりついている。りんごの皮を剥くように、24時間にわたってはがした、風景の記録。タイトルは、「地球が同じ星に再び面(おもて)を向けるまでの時間」の意味。全天360度/24時間を全て見たいという気持ちのままにストレートに作品化しました。

【作家プロフィール】
イメージフォーラム付属映像研究所20期卒。2001年よりアニメーション80に参加。
主な作品:『太陽風』(2000)、『光行差』(2003)など

→→→Website「しゃしんはイメージです

『Who Done It? Part 2』3分/1984年
『THE COLOR OF SPRING』3分55秒/1987年

【作家プロフィール/島由美】
1964年東京生まれ。武蔵野美術大学卒。アニメーション80、日本アニメーション協会所属。大学時代(1983年)より個人自主制作を開始して8mmフィルム→16mmフィルム→パソコンで制作してビデオ出力と制作形態も変化してきています。
現在会社員と母親業をやりながら作品制作を細く長く模索中。

→→→Website「SIM Web

『蜘蛛の糸』 5分32秒/1984年
『ぺ一パーズ・ストーリー』 8分20秒/1985年
『ブロック・ブロック』 4分58秒/1991年

【作家プロフィール/モリタダシ】
1964年生まれ。東京造形大卒。細々とでもアニメーションを作り続けていきたいとは思っている。近作に『1 minute animations』(2001〜2005年)

『マクロゾーン』 5分/1982年
『TRAVEL-MIN』 5分/1987年

【作家プロフィール/昼間行雄】
20年以上前から8ミリ、16ミリ、ビデオでの個人自主制作を続けている。最近はDVなどで完成させることがほとんどだが、6月にふたたび16ミリフィルムなどを撮影してみたら、その画質に再び魅了されてしまった。最近またまた16ミリフィルムは進化した。それなのに8ミリは風前のともしびという…。なんか違ってないだろうか。
主な作品:『プリズム2』(1980年/8ミリ)、『放送室』(1986年/16ミリ)など


『8ミリフィルム映画祭 2007』
パーソナルフォーカス2007

3分で8ミリの作品であれば、まったく無審査ですべて上映してしまうというのが「パーソナルフォーカス」。当然ながらおもしろいのもあれば未熟なものもある。でも何が飛び出すかわからないびっくり箱の快楽ですね。
(2007年5月27日(日)16:00〜)

黒岡洋一『タウンスケッチ』
佐々木 健『ミッドナイト・ダンス』
阿部瞳子『Air Talk』
清水浩之『SCRAP AND SCRAP』
前田敏行『ボロニャゴ通り』
TUKARIN(ツカリン)『いっぽ!』
増田直行『H電鉄』
夜の編集室『夜の編集室』
万城目 純『humie−san film alive』
ザ・モンドのすけ『Saigon−Market '07』
加藤 到『ゴジュウカラの種』
桜井智行『 』
宮田靖子『の.』
池田泰典『Hesitationヘジテイション』
HOTARUIKA.P.D『闘え! カンフーウルフ完結篇』
野上寿綿実『ながめ』
岩澤宏樹『赤面 せきめん』
太田 曜『2005 MARS / PARIS kodachrome40』
諏訪 望『サイドウォーク』
水由 湧『はらっぱ』
水由 章『サンライト・イズ・ア・ミラクル』
高遠 瑛『遥夏―HALKA』
山崎幹夫『8ミリシューター処刑宣告』
安武輝昭『東京都文京区本郷』
NAO『Berry×4』
内村茂太『多摩川のほとりで猫と暮らしている』
新宅謙吾『5つのめくばせ』
能登 勝『仲屋荘の夢』
塩澤禎祐『DANCERS』
キンタロ『Apr. 21st, 22nd 2007』
國光裕之『天 罰(てんばち)』
片山 薫『ここからどこへ』
川口 肇『suginami−green』


『サテライツ オブ アニメーション』
「ザ ベスト オブ アニメーション80」

『バナナの法則』
(2007年6月2日(土) 13:00〜・6月7日(木) 19:00〜・6月9日(土) 13:00〜)
banananohousoku.jpg中村武/2分/2005年

■ くつろいでいる男の目前にバナナがぶら下がってきて…アナログにこだわりペン仕上げ、白黒、モノラルの手書きフルアニメーション作品です。戦後の頃の作品を意識しています。

【中村武】
大阪デザイナー専門学校アニメーション課卒業。
秋山アニメーションワークショップ受講。

『できごころ』
dekigokoro.jpg細山広和/3分27秒/2005年

■ 男の子がつい「できごころ」でお金を拾おうとして巻き込まれる騒動を描いたドタバタギャグ短編アニメです。一旦CGで2次元のアニメーションを作画し、それをプリントアウト後、適宜切り抜き改めてデジタルカメラにて切り絵アニメの要領で撮影し、写真背景と合成しています。コンピューターの計算だけではだせない、ヘンテコな動きを楽しんで頂ければ幸いです

【細山広和】
北大アニメーション研出身ののんびり日曜アニメ作り。
会社に就職、年に1、2本趣味でぼちぼちアニメ作ってます。

『雑草』
zassou.jpg鈴木美智子/2分30秒/2006年

■ 悩む人の頭の中に育つ雑草と、心配の種を蒔きながら楽しげに駆け回る小人を、点描で描いたアニメーションです。

【鈴木美智子】
学生時代に油絵からアニメーションに目覚めました。
カレー屋の看板を描いたり、携帯電話の画像を作ったりもしています。

『MULTIVERSE』
multiverse.jpgCG・監督:花里清彦/楽曲制作:TECHNOTRAIN/3分/2007年

■ 東京国際アニメフェア2007の第5回クリエイターズ・ワールド出展用に制作したフル3DCGアニメーション。宇宙の誕生から人類の進化と衰退・再生までを3分間に凝縮した映像作品。

【花里清彦】
東京都三鷹市出身。アニメーション80会員。
2003年よりアニメ制作を始める。宇宙・自然・SFを題材とした映像制作を得意とする。
2006年10月に作品集DVDを発売。2007年に東京国際アニメフェア2007に出展。
Web Site:STUDIO GRADATION

『こどものたび』
child's_trip%20.jpg高橋慶/6分10秒/2005年

■ 誰もが生まれる前に見たかもしれない風景、そこであなたやぼくが、これから始まるであろう人生について考える、そんな出来事を作品にしたいと思い、制作しました。

【高橋慶】
2003年頃から映像作品を制作。

『有機都市ーBio Cityー』
yuukitosi.jpg中西義久/7分45秒/2006年

■ 人間の気配の無い都市に、一見無意味な行動を繰返す、自律型のロボット達がいる。
彼等の行動の意味や目的はわからない。
ただ自分にプログラムされた役割を飽く事無く繰返すのみである。
それは昆虫や動物などの生き物と似ており、人もまた同じかもしれない。

【中西義久】
1965年東京生まれ。1988年武蔵野美術短期大学卒業。在学時より主に1〜3コマ撮影、編集を使った短編作品を多数制作。
企業ビデオ、音楽ビデオクリップなど映像制作、デザイン、模型制作などを行う。
代表作:『crossing』(1996年)、『roundscape mix』(1997年)、『VENUS』(1999年)、『Lady.....Go!!』(2001年)

『Strange Pop』
strange_pop.jpg島由美/1分30秒/1987年

■ 初の16mmフィルム作品(今回上映はビデオ)。
わら半紙に着彩した上に線の部分だけセルで乗せて撮影。

【島由美】
1964年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。
大学在学時の1983年より個人自主アニメーション制作を始める。
アニメーション80は1987年より参加。

『幻視痛』
gensi_tsu.jpg水上弘/5分/2002年

■ 「星の数ほど…」という成語が死んでから、かなり経つ。数え切れなかった物を、数える事すら、今は無意味になった。今、都市には緑の輝線が満ちている。そして、塔が、失われた。幾度見上げても、励起した水銀原子の放つひかりのみ。
タイトルは、失った四肢に感じる痛み(幻肢痛)と見えないものを見てしまう事(幻視)から造語。

【水上弘】
イメージフォーラム付属映像研究所20期卒。以降駒撮り作品を一貫して制作している。
もうずっと求職中(T_T)

『ベティとペイニーペンギン』
betty.jpg中村景子/14分/1996年

■ セクシーベティが最愛の伯母、アンティヨーコの遺産で相続した「スペシャル」は不幸のペンギン、ペイニー! それはベティにとって不条理な人生の始まりだった。
アメリカのアングラTVのオーディションに出そうと思って創った作品です。ラストは日本人には馴染みにくいかもしれませんが、これはカートゥーンの伝統的な形式で、私はこういブチッとした終わり方が突然夢が覚めたような感じで大好きです。

【中村景子】
1993年よりカートゥーンに強い影響を受けた手描き動画によるアニメーションの制作を独自に始める。
2000年に、中村景子を責任者とした、鑑賞者の面白さと創作者の自由の両立を目指す、その作品ごとにスタッフを集める創作グループ、KTOOONZ(ケイトゥ〜ンヅ)を結成する。コミック、絵物語の分野も開始。
現在アニメは『死と処女(2007年発表予定)』『地獄的天使(2008年以降発表)』を制作中。

『いきるよろこび』
ikiru_yorokobi.jpgモリタダシ/6分/1998年

■ 落ち込んでても、二日酔いでも、いい事があっても、ツイてないと感じても、毎日毎日「いきるよろこび」はあるんじゃないかと思う。

【モリタダシ】
1964年生まれ。頭の中ではすべての作品が実に素晴らしいのに、シナリオにして絵コンテにして作画して色付けして、ようやく作品になった時には欠点だらけだったりするのだった。

『蟻の生活』
arinoseikatsu.jpg浅野優子/14分10秒/1994年

■ パペットアニメーションによる寓話的世界。部分的に平面のアニメーション、スライドも使用。メーテルリンクの同名の昆虫記からイメージを膨らませて作った作品。蟻の社会は全体でひとつの意思があるように見える。それがこの作品のテーマでもある。

【浅野優子】
東京生まれ。高校のクラスで8mm映画を制作、出演する。武蔵野美術大学で油絵を専攻しつつ、アニメーション研究会(後の「謎の幻燈団」)でアニメーションの制作を始める。オブジェ、人形も作り始める。アニメーション80には1980年の発足時より参加する。国内外の映像祭にも多数参加。


『サテライツ オブ アニメーション』
animation soupの中山双葉PV「友だちは犬だけちゃうやん!」

『わすれものマフラー』
(2007年6月3日(日) 17:30〜・6月5日(火) 19:00〜・6月9日(土) 14:30〜)
wasuremono_muffler.jpg山登恭子/2分02秒/2007年

■ 団地のひとこま。
画面にはでてこないけど、新しくない洗濯機とか、ちょっと暗い狭い階段とか、階段の下にたくさんとまってる自転車とか、寝転がってるお父さんとかを思って作った作品。
間取りが完全に昔住んでた家になっていました。

【山登恭子】
大阪芸術大学附属大阪美術専門学校卒。
在学中にアニメーション制作をはじめる。
よれよれとした線でアニメーションやイラスト作品を発表。
主にクレパスやインク、鉛筆で、日常を独自のスピードへ変換。
2001年よりanimation soupスタッフとして上映会の企画運営も行う。

『つり』
tsuri.jpg権田直博/3分17秒/2006年

■ あちこちにコネタがあります。

【権田直博】
1981年8月3日生まれ。大阪在住。2003年の初個展『モアフェミニン』以降、数多くの展覧会を重ねながらも、常に新しいモチーフ・新しい手法で新しい表現に挑む彼は、とどまることを知らない生まれ持ってのアーティスト。雑誌『Re:S(りす)』キャラクターのイラストレーションをはじめ、その他様々な媒体で活躍中。

『友だちは犬だけ』
tomodachi.jpg田口美早紀(鳩子)/3分/2005年

■ 鉛筆手描き。
そっと、あたたかく、みてあげてください。

『しってるかいね』
shitterukaine.jpg田口美早紀/48秒/2006年

■ 中山双葉が歌っていた歌をもとに制作。
絵と動き(鉛筆手描き)担当:田口美早紀

【田口美早紀】
静岡県浜北市出身。大阪府大阪市在住。
鉛筆手描きのアニメーションや、比較的シンプルな線のイラストを制作。
2007年 個展『毛だま畑』

『雨になりたいな』
ameni_naritaina.jpg日野馨/1分45秒/2007年

■ 方眼メモ用紙に鉛筆。

【日野馨】
1972年兵庫県生まれ。成安造形短期大学、グラフィックデザイン科映像コースにてアニメーションを学ぶ。自主にて、鉛筆、パステル、クレヨンなどを使い、絵本の様な短編の手描きコマ撮りアニメーションを制作している。書を学び、只今、墨を使ったアニメーションを制作中。

『七月』
7gatsu.jpgSUPER PHENIX /12分45秒/2006年

■ k:『カッとなってやった。後悔はしていない』。
ア:『ごゆっくり御覧くださインナーマッスル』。
ペ:『メッチャおもろいですねんやんか』。

【SUPER PHENIX(スーパーフェニックス)】
1996年 結成。Hi8衰退により結成後わずか数ヶ月で、無期限の活動停止。ならびに、断食を敢行。2005年 ウイニングイレブン10の発売を機に、再結成。現在に至る。
メンバー:k.avi・アカリテレビ・ペリ

『砂と女の子』
sunato_onnanoko.jpg永田ナヲミ/2分

■ 切り絵(と一部、砂)で作ったコマ撮りアニメーション。初めて中山双葉ちゃんに会って、初めて歌っているのを聴いたときの感じを思い出しながら作りました。甘くてちょっとすっぱいようなそんな感じです。

【永田ナヲミ】
鳥取県出身。京都府在住。みちくさ好き。
2002年 アニメーション上映企画団体“animation soup”の運営スタッフに入団。
2003年 PV(キセル『砂漠に咲いた花』ほか)参加。
2005年 コンピレーションDVD(『VISIONS OF FRANK』)参加。
2006年 番組オープニング映像(NHK『君に贈るうた』)参加。
鉛筆ドローイングや切り絵、砂アニメーションなどの習作を経て、独自の表現を模索中。

『おとめきぶん』
otomekibun.jpgFT=man/3分21秒/2006年

■ この作品は、奥さんを亡くした農夫が、いつものように田んぼに出かけると、雨上がりに喜んだ女子高生が自分の田んぼで遊んでいて、この平凡な生活に何かを忘れていた農夫が、“おとめきぶん”になってみようという話しである。
田んぼで女子高生を見たとき、話しかけてみようと思うのだが勇気がなく、一回まわり道をして考えてから…仲良くなってというところがお・と・め。

【FT=man】
Tada Kazuma
1983年、兵庫県西宮市に生まれる。ビジュアルアーツ専門学校卒業。各地を旅しながら、日々音採集をしている。環境音・効果音・サウンドスケープを主として活動。
山登恭子
『pool』2005年 Short Short Film Festival
『雨と眠り』2006年 ドイツ Nippon Connection
ヨシムラエリ
個展『めがね戦争』
トーチカ『PIKA PIKA』2006年 オタワ国際アニメーションフェスティバル特別賞/文化庁メディア芸術祭優秀賞

『きり』
kiri.jpgヨシムラエリ/3分35秒/2007年

■ この歌の中の彼女は悩んでいる。
この曲と共に私も悩み、決めた30秒後、スイッチに手を近づけた。
影が放つ不思議な遠近感と奥行きで‘きり'の曖昧さ、儚さ、非情さの表現に挑戦。

【ヨシムラエリ】
町中にあふれる印刷物をつなぎ合わせた‘つぎはぎ'や版画、影絵のアニメーションなど、制作手法にもミリ単位で変化をつけながら進化中。最近は誰かとコラボレイションして制作することに楽しさを見い出している。
主な作品
『Little Kitchen』w/Goma
『FRANK』w/Jim Woodling
『ずらいるも』w/YOSHIMURA Ayumi

『こまったことだ』
komatta.jpgウエマリイン/48秒/2006年

■ 歌から生まれるイメージを色鉛筆で描いたドローイングアニメーション。無くなっていく切なさ、そこから生まれる力。

【ウエマリイン】
10代はじめ、音楽・絵画・文学等に興味を持ち始め、やがて総合芸術という響きに惹かれ映画の世界へ踏み込んでいく。大阪芸術大学映像学科入学。授業中はノートにラクガキばかり。
いつの間にかアニメーションを作っていた。動きや形で感じる抽象映像嗜好。

『ワット』
watt.jpgハセガワマサハル/1分45秒/2007年

■ 手書きの絵を素材にCGで合成、効果をつけています。歌のかわいらしい部分と、普通の日常の生活の中で見るものをつなげてつくってみたかったのです。

【ハセガワマサハル】
1967年生 大阪府在住 浪速短期大学卒(現大阪芸術大学短期学部)
1990年 映像制作会社入社。ポスプロ部で映像編集に携わる。
1997年 CG制作会社に転職。3DCGも手掛けるようになる。
2001年 独立してフリーランスに。平岡真理子とのユニット、ANCHOVYとして活動開始。TV、CMなどの映像製作を請け負う。
2006年 animation soupにスタッフとして参加。
アニメーション代表作は『らいよんチャンネル』。

→→→Web Site:ANCHOVY-Website

『はなとり』
hanatori.jpgpubway/4分/2006年

【pubway】
1997年より活動をはじめる。関西を中心にインスタレーション、映像作品などを発表。

『ゆうなぎ』
yunagi.jpg水内義人/3分53秒

■ 理想。

【水内義人】
現代美術作家の他に多数の超個性的バンドの活動でも知られる。
2005年あぷりらんぽの初メジャーアルバムのPVを制作監督兼出演。
2007年には日本の注目の若手特集で美術手帖にも取り上げられる。
主な美術の活動歴
2001年 舞台『裸の玉様』 KIRIN ART AWARD受賞
2004年 個展『男子んぐ女子』展(SUMISO/大阪)
2005年 個展『ホテル水内デナデナ』展(FUKUGAN GALLEY/大阪)
2005年 『フランス料理もくそになる』群馬青年ビエンナーレ受賞
2006年 個展『妹よ、チャンピオンはいつか破れる』(FUKUGAN GALLEY/大阪)


『サテライツ オブ アニメーション』
「アニメーション・テープス」

『CHIBICO(チビコ)』
(2007年6月2日(土) 16:00〜・6月6日(水) 19:00〜・6月10日(日) 14:30〜)
chibico.jpg若見ありさ/4分20秒/2006年8月〜10月/ビデオ(DV)
共同制作者:薮本野乃花(やぶもと ののか)

■ 子どもが大人になるまでの過程で、しばし、こどもが彼方の世界でくつろいだり遊んだり、彼方の世界での出来事が現実として実現する可能性を秘めている。

【若見ありさ】
無意識に描いた落書きや自分のみた夢に影響を受け制作を続ける。

→→→Web Site:「Welcome to arisa wakami com

『nocturne』
nocturne.jpg永下山由香/3分25秒/2006年3月10日〜10月/ビデオ

■ それらは 何も 語らない。

私は ただ 見つめ、
そのものは、見つめ返してくれる。

【永下山由香】
1981年 三重県生まれ。
2006年 名古屋芸術大学大学院 同時代表現研究 修了。

『unhuman〜アフターマンの欲望〜』
S-S/1分30秒/2005年/ビデオ

■ 地球滅亡後の世界で、生きることを望む少女の物語。

【S-S】
1984.4.16鈴木恵美 1984.8.9高井静
某芸術短期大学部、某音楽短期大学部 卒業 静岡出身、在住。
同じ学校で劇的な出会いを果たし、制作活動を始める。
アニメーション、音楽、イラストレーション、野外活動と様々な新しいArtに挑戦中。
2004年…名古屋市、二人展『unhuman』開催
2005年…Animation Tapes Vol.11参加

『盗人神様』
nusutto_kamisama.jpg大森美来/3分46秒/2003年〜2006年/ビデオ
共同制作者:加藤弘春(かとう ひろはる)

■ 飛騨に伝わる「盗人神様」の伝説をもとに、かえるを主人公にして描いた物語。学生時代の初めての映像作品。

【大森美来(おおもり みく)】
1984年岐阜県高山市出身。名古屋の専門学校卒業後、現在は岐阜市近辺で働いています。

『お向かいさん』
omukaisan.jpg清家美佳/8分41秒/2006年4月〜2007年3月/ビデオ

■ 登場する二人は、会話をしながらお互いの関係を育てています。会話は彼ら自身の中から発生する言葉で行い、会話によって育てられる関係もまた彼ら自身の一部になります。人は互いに、発した言葉も生きてきた時そのものも、少しずつ内包・共有しあって生活しているのだと考えて制作した作品です。

【清家美佳】
1975年大阪生まれ。大阪府在住。大阪成蹊大学、京都造形芸術大学非常勤講師。
2006年にオムニバスアニメーション『TOKYO LOOP』に参加。

『天使と悪魔』
devils.jpg石井あみ/1分08秒/2002年

■ ちょっぴり意地悪な天使と、心優しい悪魔のお話。

『ホワホワプロジェクト 雲にのって』
石井あみ/キャラクター:張 暁東/1分04秒/2004年11月/ビデオ

■ 中国の山奥でのお話です。ポポが、ごま団子に乗って遊んでいたところ、雲に乗ってポポ姉が飛んで来ました。ポポも、雲に乗ろうと挑戦しますが、あえなく失敗。みかねたポポ姉が手を引き、二人で雲に再挑戦。今度は、うまく乗ることができ、二人が乗った雲は、空の彼方へと消えてゆきました。

『ホワホワプロジェクト おかしな戦い』
石井あみ/キャラクター創作:張 暁東/0分58秒/2005年/ビデオ

■ なぜか喧嘩をしているホワホワとポポ姉。そこにポポもやってきて?

【石井あみ】
2002年 広島市立大学研究科映像情報造形専攻 修了。2003年、イギリスに短期留学をし、The Three Month Bristol Animation Course, University of the West of England, Faculty of Art, Media and Designで、アニメーションを学ぶ。

→→→Web Site:「amimation animator Ami Ishii

『ドーナツの歌』
donuts_no_uta.jpg安部有希子/2分52秒/2005年11月〜12月/Flash、Final Cut Pro等で制作

■ この作品は、約5年アルバイトをしたドーナツ屋を辞めた事がきっかけで制作しました。高校1年から大学3年の間共に歩んだドーナツをモチーフに、成長していく自分を重ね合わせて作りました。ぜひ一緒に歌ってください。

【安部有希子】
今年から社会人になるけれど、こつこつ創作活動していきたいです。2007年名古屋造形芸術大学デザイン科卒業。名古屋在住。

『だるまさんがころんだ』
daruma.jpg安部有希子/1分31秒/2004年5月頃〜7月頃/ImageReady、Flash等で制作

■ だるまさんが、とにかくたくさん走ります。

『花を摘みに』
hanao_tsumini.jpg小出英貴+百合草尚子/5分00秒/2005年秋〜2006年秋/ビデオ

■ 森に花を摘みに行きました。そこで…。

【小出英貴】
1977年 名古屋市生まれ。多摩美術大学 グラフィックデザイン専攻 卒業。東京在住。
デザイナー

【百合草尚子】
1975年 名古屋市生まれ。名古屋芸術大学美術科油画 卒業。名古屋在住。
絵を描いています

『バイバイ イノセンス』
田ノ上彩香/4分10秒/2006年4月〜5月/ビデオ

■ nanayeの音楽を聴いて作った作品。

【田ノ上彩香】
1980年 愛知県生まれ
2003年1月 名古屋造形芸術大学 卒業展覧会
2004年2月 ANIMATION TAPES Vol.06
2005年3月 ANIMATION TAPES Vol.09
2005年11月 ANIMATION TAPES Vol.11

『転』
田ノ上彩香/一回り3分/2003年/ビデオ

■ なかなか格好良くいかないトホホな日々は確かに一人なのになぜか監視の目を感じたりする。ちゃんと一人で歩けるのか(この作品はループで鑑賞する意図で制作されています)。

『空はとても青い』
桑山佳代子/5分00秒/2006年4月1日〜7月20日/ビデオ

■ あらすじ:高校生の私は退屈な毎日にうんざりしている。知らないじぶんになってみたいけど...。

【桑山佳代子】
愛知県在住。名古屋造形芸術大学コンピュータ室勤務。

→→→Web Site:「k a y o k o k u w a y a m a

『ずるずる』
zuruzuru.jpg桑山佳代子/1分00秒/2006年10月1日〜11月30日/ビデオ

■ 死にそうになった後に食べるラーメンの美味しさ? 滑稽さ?


『サテライツ オブ アニメーション』
「青空飢饉のアニメーション」

『Era Era』
(2007年6月2日(土) 13:00〜・6月6日(水) 20:30〜・6月10日(日) 17:30〜)
eraera.jpg清水好美/4分/2003年

■ 電車に揺られるようなリズムで淡々とすすむ時間。
その中でくり返される風景は、どこか違っていたり、少しずつ朽ちたりしています。

『シヒナ』
shihina.jpg清水好美/4分/2006年

■ 何もかもが嫌になったとき、口から出てきたのはけたたましくて不快な言葉ばかりでした。

【清水好美】
イメージフォーラム付属映像研究所卒。これまでにアニメーション作品を3本、8ミリフィルムによる実写作品を2本つくりました。

『独習』
dokusyu.jpg飯田美保/7分/2006年

■ 私は誰?
生きとし生けるもの
再生能力が強い下等生物

【飯田美保】
東京生まれ 年齢不詳。イメージフォーラム付属映像研究所22期生。趣味はゲーム、マラソン。

『カタカナ・カタカナ』
katakana.jpgコタキマナブ/3分/1998年

■ カタカナ大好き!

『ピピンポップ』
pipin'pop.jpgコタキマナブ/3分/1999年

■ 空を飛ぶ魔法の映画。

【コタキマナブ】
1976年札幌生まれ。國學院大学経済学部卒。イメージフォーラム付属映像研究所22期。
最近の趣味:写真
最近欲しいもの:バイク

『Pamu』
pamu.jpg渡部詠子/5分/2004年

■ 暗い穴に指を突っ込むような、未知な物への恐怖心を映像にしたくて作りました。

『Peep me』
peepme.jpg渡部詠子/4分/2005年

■ 散歩していたら、道に迷って帰り道がわからなくなってしまったような、ぼんやりとした不安感がテーマです。

『Mimi』
mimi.jpg渡部詠子/4分/2006年

■ 人形を作っていると自分と人形の境界が曖昧になってくるような気分になることがありますが、そんな作品です。

【渡部詠子】
1977年生まれ。2001年女子美術大学洋画家卒業。イメージフォーラム付属映像研究所27期卒業。

『gurumo』
gurumo.jpgとっと/3分/2005年

■ グルグルしてきたよ。ギーギーなってるよ。わあ〜きえた。あっでてきた。シャカ、シャカ、シャカ??? わあああああ〜

『ハミングジャック』
hamming_jack2.jpgとっと/4分/2005年

■ ぶぅ〜ん ぶぅ〜ん ぶぅ〜ん ぶぅ〜ん わっ!? えっ? しゅわあああああ〜

『まにゅもば』
manyumoba.jpgとっと/3分/2006年

■ まにゃぁ? んもぐっ んもぐっっ んもぐっっっ んもがぁっばぁー

【とっと】
1978年 滋賀県生まれ。愛知産業大学卒、イメージフォーラム映像研究所卒。
上映・展示暦:映像上映団体青空飢饉、animation tapes、アニメーション80、GEISAI

『コマ撮り十三番地』
komadori.jpg田端志津子/1分/2006年

■ 普段何気なく見ている映像も、手作業をはさむとこんなふうに変わる。
テレビの映像をフレームごとにプリントし、立体にし、撮影したストップモーション・アニメーション。

『Winter Park』
winter_park.jpg田端志津子/3分/2007年

■ 一年間、同じ公園で撮り続けた400枚のポラロイド写真を、ひとつの映像に仕上げました。景色は変われど人は変わらない、という作品。

【田端志津子】
2000年にイメージフォーラム映像研究所を卒業してから、実写アニメーションを中心に製作しています。東京在住。

→→→Web Site:「Shizuko Tabata web site

『鈴の名は』
suzunonaha.jpg諸藤亨/17分/2005年

■ かつてバリ島の食堂で見た現地のテレビドラマが、何を言っているのかわからないがゆえにかえって魅力的に感じられたという経験をしました。
そんな私はといえば、ぼそぼそした発声でしゃべりがちなため、ひとから眉をひそめて「えっ?」と発言内容を聞き返されることがしばしばあります。
本作品とあなたの関係は、できれば前者であってほしいと思います。

【諸藤亨】
イメージフォーラム22期生。「青空飢饉」には第1回から参加。2001年ごろから3DCGアニメーションによる自主制作を開始。『鈴の名は』が文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出されたほか、さまざまなコンテスト、映画祭で入賞、上映をされている。本作品の他に『6756博多』『がんばれ受験生・CGで読む古典』などがある。


『サテライツ オブ アニメーション』
「ベル・エポック80s」

『紙の家』
(2007年6月3日(日) 19:00〜・6月8日(金) 19:00〜・6月9日(土) 17:30〜)
kami_no_ie.jpg浅野優子/2分10秒/1986年

■ トレーシングペーパーに筆ペンと色鉛筆で動画を描き、2枚づつかさねて撮影。
内容は自分がみた夢をベースにしてそれを膨らませていった。
手に取った辞書の隅にはパラパラマンガが印刷されていて、それを一旦本棚に戻すといつの間にか消えてしまい、いくら探しても見つからない。
そんな夢を見た。

『五つの指の庭』
itsutsuno_yubino_niwa.jpg浅野優子/5分10秒/1988年

■ 12角柱と12角錐の立体驚き盤と「卵鳥」のオブジェアニメーション。
粘土、卵の殻、ガラス、和紙、生花など使用。
初めて人形のようなものが登場する作品と言える。

【浅野優子】
プロフィールはこちらを御覧ください。

『回転AB』
kaiten_ab.jpgIKIF/2分30秒/1983年

■ 2台の8ミリフィルムカメラを使って撮影した。まだ都庁のなかった西新宿で2日間かけてコマ撮りしたものを2台の映写機を使って上映する作品だったが、去年久しぶりにIKIFが企画した上映会のために1台のビデオプロジェクターで投影できるように再構成した。手動で上映したときはうまくタイミングが合うとうれしかったものだが、このバージョンはその楽しみが無いのが少し寂しい感じもする。

『石化(一)』
sekika.jpgIKIF/4分00秒/1982年

■ ゼロックスのコピーが普及しだし、親の会社に導入されたのをきっかけに制作したコピーアニメーション。会社の業務が終わった頃に出かけて、夜な夜なコピーしていた。その素材の一部も親の撮った写真を使っていたりもする。フィードインやフェードアウト、クロスフェイドもコピー機の濃淡を使って表現した3つのシークエンスのマトリックスを作って構成したが、撮影に失敗して少し乱れてしまった。がしかし、それも効果になったようだ。

『阿耳曼陀羅(二)』
animandara.jpgIKIF/5分00秒/1986年

■ 今ならAEで簡単に(そうでもないけど)できてしまうような気もするが、セルとリスフィルムとカラーインクとロットリングを使い十二支の動物を中心に曼荼羅を作ってみた。三井さんというカメラマンから土井ミッチェルという16ミリカメラを借りることができて、1コマ単位で、位置も正確にOLができたので撮影できたが、何度も何度も多重露光し、1コマ撮影するのに何時間もかかるので、最後、少し息切れしてしまった。

【IKIF】
木船徳光と石田園子のユニット。1979年から8ミリ、16ミリフィルムによる自主制作アニメーションの制作を始め、実験アニメーションや映像インスタレーション等を作り、発表を続ける。80年代終盤以降からパソコン上で制作した幼児向けアニメーション、タイトルCG、商業アニメーション(OVA、ゲームオープニングアニメーション、劇場用アニメーション)のCGや3DCG制作に関わるようになり、1997年に会社組織IKIF+(アイケイアイエフプラス)を発足させる。

『アニマルでんぐりん』
石田卓也/2分20秒/1982年

■ 今でも思い出すのはちょうど東急東横線学芸大駅前を電車で通り過ぎるとき思いついたってことです。大瀧詠一さんの影響がかなりあります。

『ドーブツドンブリコ』
石田卓也/1分30秒/1982年

■ 作ってから9年後「手塚治虫劇場」開催記念1991ビデオアニメーションコンペティションで佳作になり石ノ森先生から賞状頂きうれしかったです。

『どーぶつマキマキ』
石田卓也/2分20秒/1985年

■ 当時日本製のプラネンドはチューインガムみたいに伸びましてそれゆえに作る事が出来た一品です。このどうぶつねんどシリーズは自主制作団体「グループえびせん」なしには考えられません。

『はうはうでんでん』
石田卓也/2分20秒/1987年

■ 自分の8ミリ作品に2分20秒が多いのは毎秒24コマの場合目一杯撮るとこの長さなので。音はサンプリングではなく延々とやり続けて録りました。8ミリフィィルムでも国際大会に入選出来たので自信になりました。

【石田卓也】

1956年東京目黒区のはずれ生まれ。
1976年一浪したが美大に入れず東京学芸大学教育学部中等美術科に。
1980年卒業後カナダのNFBに入りたいと思ったがかなわず。
1985年までアルバイトしながら8ミリで自主制作続ける。
1986年から特にあてはなかったものの現在までフリーランスのねんどアニメーター、イラストレーターとしてやってこれたのはみなさんのおかげです。

『Frame Story』
frame_story.jpg関口和博/6分40秒/1984年

■ 当時はキース・へリング、ジョナサン・ボロフスキー等の絵を使ったCMが放映されていた。これからもっと現代美術が関わった映像が、壁掛け式モニターで絵を飾るように日常を豊かにして行くと思い制作した。

『IgI』
igi.jpg関口和博/3分25秒/1988年

■ オスカー・フィッシンガーの作品に、絵に色彩が加わり変化して行く作品が有る。それを動く絵で行ってみたらもっとダイナミックになると思い制作。その後、もっと手を加えて絵を破壊して再構成しようと思った。

【関口和博】
1952年東京生まれ、78年よりプライベートアニメーションを制作、これまで48本の短編作品がある。アニメーション映像のメディア的性質に興味を持って、その可能性を探究。上映活動は1983年現代アニメーション展埼玉県立近代美術館88〜89年「日本実験映画」全米巡回上映1995年日本の実験アニメーション横浜美術館2002年ラディカル・イマジネーション世田美術館等がある。

『ちんぐるま』
守田法子/4分45秒/1982年

■ 高山植物 夏の終わりに山を歩くと タネがふわふわ 揺らいでるのを 見るのが好きだった。ただ ひたすら 現われては 消えていく 作品を作りたかった。
レザック等の質感のある紙にオイルパステルで描きました。

『わたくしの細胞に燐火を燃やし』
守田法子/6分30秒/1986年

■ 情念ものです。画用紙のクレヨンで描きました。

【守田法子】
1984年 石井満隆に出会い、踊り始める。1980年より、8mm、16mmフイルムでドローイングアニメーションを制作、上映活動をマイペースで続けている。現在、絵本、オブジェ、ニット等制作、舞踏など、ごちゃまぜの空間で、ミュージシャン・映像作家・造形作家と即興でセッション。踊る日々。

『水棲』
suisei.jpg山村浩二/5分00秒/1987年

■ 小川のせせらぎ、流れるリンゴ、水に映った空の中、自分自身の影がメタモルフォーゼし、無数の魚の幻影が、現われ消える。
透過光と粘土で描いたアニメーション。

【山村浩二】
1964年名古屋市生まれ。1987年東京造形大学卒業。多彩な技法で短編アニメーションを制作。『頭山』(1902年)がアニメーション映画祭の最高峰アヌシーをはじめ、ザブレブ、広島など国際アニメーション映画祭で6つのグランプリを受賞、アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされる。ヤマムラアニメーション代表、Acme filmworks契約監督、ASIFA−JAPAN理事、日本アニメーション協会常任理事、東京造形大学客員教授。

『人魚』
ningyo.jpg横須賀令子/2分48秒/1981年/8mm/墨、和紙

■ 私の祖父も父も漁師でした。
学生時代夏休みというのは、海に行くものであり友達と遊ぶ場所は海や浜辺で、高校の窓からも、自分の部屋からも、学校の行き帰りも毎日のように見て過ごしました。
夜寝るときのBGMは波の音でした。
そういう環境で育ったせいか、海というのはものすごく身近な存在で、イマジネーションの宝庫です。
そんな自分にとっての海を具現化したものが人魚でした。

『もうれんじゃかじゃか』
mourenjakajaka.jpg横須賀令子/3分00秒/1985年/16mm/墨、和紙
音楽:たいこ楽団ひのき屋「バッファロー」

■ 茨城県ひたちなか市の実家に帰ったとき、夜、風が戸袋にガタガタと打ちつける音を聞いて、「おとうちゃんが小さい時は、この音を“もうれんじゃかじゃか”が来てるっていってたんだよなあ」という父の一言からイメージした作品です。暗闇への恐怖をテーマにしたものです。

『クレーターのなる木』
crater_no_naruki.jpg横須賀令子/3分26秒/1987年/8mm/墨、和紙
音楽:加太好晴

■ 筆で試しに描いた1本の線が生き物のように見えてきたので、これをキャラクターにして動かしたら面白いだろうなあと作ってみたものです。
何処からともなくやって来た笛吹きが、ハンメルンの笛吹きのようにヘンな物達を従えて、不思議な木を作っていくという話にすれば、このへんなキャラクター達が生かせるかなと思いました。
これはとても気楽に楽しんで描きました。

【横須賀令子】
茨城県ひたちなか市に生まれる。日本工学院専門学校美術科卒業。卒業制作で作った墨絵アニメから個人制作のアニメを作り続けている。
第6回国際アニメーションフェステイバル広島大会入選、第6回ロサンゼルス国際アニメフェステイバル2位入賞、他、海外のアニメフェスティバルでの上映多数。
現在札幌市在住。

→→→Web Site:「REIKO


『サテライツ オブ アニメーション』
「ピピアめふアニメーション作品集」

『字戯アニメ2007』
(2007年6月3日(日) 14:30〜・6月7日(木) 20:30〜・6月9日(土) 16:00〜)
jigi_anime.jpg西俣文恵/5分/2007年

■ 「字戯」とは、甲骨文字の書道的表現。本作品は多数の「字戯」をずらしたり重ねたり置き換えたりしてのアニメーション化です。音楽は知人によるオリジナル。

【西俣文恵】
高校時代より毛筆による作品制作を行っていたが、ピピアめふアニメ教室で「字戯」のアニメ化に挑戦、毛筆作品のコマ撮りによるアニメーション制作を行う。毎年個展も開催している。

『こどもたちのきせつスケッチ』
kodomotachi_no_kisetsu.jpgAINO TAMAMI/10分/2007年

■ 子供達のためのアートイベントのための映像作品。子供達が絵を描く事に興味を持てるように絵画の制作プロセスをアニメーション化。

【AINO TAMAMI】
現在大学で芸術を学びながら、ピピアめふアニメ教室でのアニメ製作を行う。今回の作品がアニメ初作品で、子供達のためのアートイベントのための映像作品。

『ネバネバ』
nebaneva.jpgK.Kotani/2分/1988年

■ 触感シリーズの第1作。日常生活の中の不安感のアニメーション化を試みた。当初フィルムで製作したものをビデオで再撮影したもの。

『PULL OUT』
pull_out.jpgK.Kotani/3分20秒/1990年

■ 触感シリーズ第2作。日常生活の中の不安感のアニメーション化を試みた。当初フィルムで製作したものをビデオで再撮影したもの。

『面喰い』
menkui.jpgK.Kotani/6分40秒/1999年

■ ペーパーデジタルアニメ。手描きの動画をパソコンに取り込んだものをパソコン内で合成。取り込みにはビデオカメラとキャプチャーボードを使用。

『長距離狙撃者の孤独』
choukyori_sogekisya.jpgK.Kotani/4分50秒/2003年

■ ペーパーデジタルアニメ。取り込みにはスキャナーを使用。

『粘る世界』
nebaru_sekai.jpgK.Kotani/3分30秒/2004年

■ デジカメ写真アニメ。デジタル写真を手描き動画の形に切り抜いたものを重ねた。

『アニメのアニメ』
anime_no_anime.jpgK.Kotani/5分/2005年

■ ペーパーデジタルアニメ。アニメ制作のアニメ化を試みた。

『まんま』
mamma.jpgK.Kotani/7分/2006年

■ ペーパーデジタルアニメ。子供の動きのアニメ化を試みた。

『溺れた凡人』
oboreta_bonjin.jpgK.Kotani/5分/2007年

■ ペーパーデジタルアニメ。自分に生えた木が抜けて出来た穴に水が溜まって溺れる、という事のアニメ化を試みた。

【K.Kotani】

中学時分より8mmフィルムによるアニメ制作を始め、大学2年生の時に相原信洋氏の「実践アニメ塾」を受講。以来8mm、16mm、パソコンによる作品制作を続け、今日に至る。実践アニメ塾80、82を企画運営、徳島アニメ学校講師を2000年までつとめ、2001年からはピピアめふアニメ教室を主宰している。


『サテライツ オブ アニメーション』
「オクシデンタリスム!=欧州のアニメーション作家たち」

『トーマス&コリンショー』
(2007年6月2日(土) 14:30〜・6月4日(月) 19:00〜・6月10日(日) 13:00〜)
thomas&colin.jpgオースティン・チャールズワース/3分/2005年

■ 幸せな野菜たちが自分たちのショーをすることになったが、お決まりの下手なダンスはショーを台無しにし、復讐を招いてしまう。

【オースティン・チャールズワース】
イギリス東部のノリッジ・スクール・オブ・アート&デザインでアニメーションを学ぶ。卒業後は『ファイヤーマン・サム』、『ハンナズ・ヘルプライン』『ビル&ベン』、『リトル・レッド・トラクター』など数々の子ども向けテレビシリーズに人形アニメーターとして参加。

『プラズモ 第3話』
plasmo.jpgアンソニー・ローレンス/5分

■ プラズモとパースティ、そしてニックニックは、宇宙で不思議な冒険を繰り広げる。

【アンソニー・ローレンス】
1960年オーストラリアのメルボルン生まれ。エセンドン高校在学中に初めて作ったセルアニメーション『閉じ込められて』がムームバ国際映画祭で受賞。企画、監督したテレビシリーズ『プラズモ』は世界25カ国で放送された。『馬を探して』は、オーストラリアで二つの最優秀賞を獲得、アヌシー国際アニメーションフェスティバルでも上映された。

『スージー』
susie.jpgキャシー・スネリング/4分15秒/2004年

■ ある女性が自慰のためにした空想が、音を出し続ける貪欲なヴァギナの奇妙な民話になっていく。

【キャシー・スネリング】
プリマス芸術大学でファイン・アートを専攻。その後子ども向けテレビシリーズ『ファイヤーマン・サム』に参加。現在はイギリスのカロンスタジオで、人形アニメーション『ハンナズ・ヘルプライン』の人形制作を手がけている。

『黒は神様の色』
the_black_is_the_color.jpgマーク・リバ&アンナ・ソラナス/10分/2002年

■ チョコレートでできてるみたいな男たちには、へびのような、僕たちのよりも大きいおちんちんがついてるって知ってた?
まあるい胸の女たちはそれを見るととっても幸せになるって知ってた?
でも女の子たちは僕のことを見ないんだ。
だって僕のはみみずみたいにちっちゃいんだもん。

【マーク・リバ&アンナ・ソラナス】
バルセロナ出身。バルセロナにある大学、ESCACを卒業。1998年には、『Les autoritats sanitaries adverteixen:protegiu els nens』と『Generalitat de Catalunya』の2作品を共同監督した。二人はそれぞれ、様々なショートフィルムやテレビ、ビデオクリップなどを制作している。

『バンチ・オブ・クラウンズ』
bunch_clowns.jpgジョーディ・メレディス/5分/2006年

■ 6人のちょっと変わったピエロたちとおかしなさるが繰り広げる、どたばたコメディー。ピエロたちは、観客を楽しませようと毎晩パフォーマンスを披露するのですが、失敗ばかり。そんな彼らのショウを見に来る人もあまりおらず、観客は日に日に減る一方。けれども彼らはめげません。少なくとも、みんなで何かをすることを楽しんでいます。困難を乗り越えようとそれぞれが持つ特別な才能を使って、毎日がんばっています。たとえ、うまくいかなくても。

【ジョーディ・メレディス】
イギリスで10年以上のキャリアを持つ人形アニメーター。昨年開催された第11回広島国際アニメーションフェスティバルでは、アニメーターとして参加した子ども向けテレビアニメーション『ファイヤーマン・サム』が上映された。

『カンド・ヒート』
canned_heat.jpgディビッド・セシー/4分/2003年

■ 人々の偏見と非寛容さをテーマにしたユーモア溢れる作品。スープの缶たちは、私たち一人一人異なっているにも関わらず、最後にはみんな社会のるつぼに入っていることを教えてくれます。スープの缶をユーモアたっぷり、真剣なメッセージで味付けしました。

【ディビッド・セシー】
子ども向けテレビシリーズ『ファイヤーマン・サム』に小道具やセットを作るモデル・メーカーとして働く。現在はイギリスのカロンスタジオで、人形アニメーション『ハンナズ・ヘルプライン』に参加。毎日人形に動きをつけている。

『ビニー』
vinny.jpgダニー・カポッツィ/8分22秒/2001年

■ クッキーが大好きな太った男の子、ビニーの物語。彼は、B級映画のメッカ、ジェリーウッドで名声を手に入れるために家出する。そこで偶然、悪名高い映画監督リッチ・リッチに会い、ビニーは『ミートボール・マン』というB級映画の新しいモンスターになるが、愛されたい彼の夢は、悲しくも破れてしまう。

【ダニー・カポッツィ】
1973年、クレヨンを握って生まれてくる。ボーンマス大学でアニメーションを学ぶ。イースト・ロンドンでショートフィルムやCMの制作をし、BBCやアードマン、カートゥーンネットワークや、MTVなどの仕事もてがける。現在プロダクション・デザイナーとして、CGアニメーション『チョップ・ソッキー・チョックス』を完成させたところ。2008年イギリスでリリース予定。

『馬を探して』
horse.jpgアンソニー・ローレンス/6分/2002年

■ 10歳のルービと妹のジェマは、家族で訪れているフランス島を歩き回って馬を探している。両親の間で何が起こっているのか理解しようとするとき、何も起こらないし、全てのことが起こる。世界が内側から変化していることに気づいた二人を、フランス島の奇妙な風景や住民たちが守ってくれる。

【アンソニー・ローレンス】
プロフィールは『プラズモ 第3話』を御覧ください。

『マンブルズ岬の女性たち』
mumbles_head.jpgリサ・アン・ジョーンズ/4分37秒/2005年

■ 1832年の寒いある夜のこと、物語は黒い波がマンブルズ岬の沖で船を引き裂いたことから始まる。ウェールズ地方の民話を基にしている。乗船している人々を助けるため、救命ボートが破壊された船に達した。しかし波は高笑いし、勇者たちを水中に引きずり込んでしまう。灯台の窓から見ていたマンブルズの姉妹の胸は、激しく鼓動した。二人もまたその民話の中で自分の役割を果たさなければならないことを知っていたのだ。

【リサ・アン・ジョーンズ】
イラストレーター、アニメーター、として活躍。2003年、(株)カラーウィール・アニメーションを設立した。現在はカロンスタジオと共同で30分のアニメーションを制作予定。

『家』
home.jpgソレダッド・カラミローネ/6分

■ 仕事が終わり、都会からとても遠い郊外にある自宅に帰りたい男。親友のコルネリオを訪れた彼は、結局帰宅できずに都会にある仕事場へと戻らなければならない。

【ソレダッド・カラミローネ】
1996年以来、アニメーション『Autisos』(1999年)、アニメーション『Hogar』(2002年)など、数々の映像を積極的に制作している。

『キッチンズ・シーズン』
kitchen_season.jpgグレゴリー・デュゴワ/3分40秒/2003年

■ 夫に無視されて、女性は決まりきった朝を変えようと試みる。

【グレゴリー・デュゴワ】
1978年生まれ。EMCAでアニメーションを2年勉強し、その後ラ・プドゥリエを卒業。マルジャン・サトラピ原作のアニメーション『ペルセポリス』に参加、現在はラデャード・キプリング原作『Just so stories』にアフターエフェクト技術者として働いている。パリ在住。

『征服者』
conqueror.jpgマルティ・ロカ&エロイ・トマス/9分/2004年

■ 一番荒れ果てて無害な惑星が、時には最悪の悪夢になることもある。

【マルティ・ロカ&エロイ・トマス】
マルティ・ロカとエロイ・トマスは、1981年生まれ。二人は、バルセロナにある大学、ESCACで出会った。在学中からたくさんの作品を制作し、数々の賞を受賞。『征服者』は、彼らの卒業制作である。


『サテライツ オブ アニメーション』
「線からはじまるアニメーション」

(2007年6月2日(土) 17:30〜・6月8日(金) 20:30〜・6月10日(日) 16:00〜)

『母をたずねて30000ドット』中ザワヒデキ/1分03秒/1995年
『鬱砂丘』柏尾和直/8分55/2003年
『FILM -ver.s-』遠藤雪代/11分18秒/2007年
『Diet Butcher Slim Skin』水野健一郎/4分55秒/2005年
『どこかの星の上で』松本力/3分52秒/2005年
『House Drawing』下野久仁子/2分51秒/2007年
『アニメくん』にゃおぞ/7分13秒/2007年
『kiro no hito』和田淳/9分57秒/2003年
『Bumper』都築潤/3, 5, 7秒/2001年


『サテライツ オブ アニメーション』
「ネクスト・ジェネレーション」

『Suit or shadow』
(2007年6月3日(日) 13:00〜・6月5日(火) 20:30〜・6月10日(日) 19:00〜)
suit_or_shadow.jpgkato/1分7秒/2007年

■ 本作は、紙を媒体としたドローイングアニメーションです。著書「私にできることは、なんだろう。(地球市民村編)」に掲載されていた「道が悪くなったら、動物の歩き方をしてごらん」という一文に触発を受け、自分なりに一文を解釈して制作しました。つまるところ、人がいくらスーツを着込んでも影はあくまで影でしかないということなのです。また、作画には鉛筆と木炭を使用し、動きに勢いがでるよう直感的に手を動かしました。

【kato】
IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)在籍。

『まえがうしろ』
maega_usiro.jpg星裕子/1分31秒/2006年

■ 「愛犬ジョンとはもう2度と会えない。若い時のジョン。耳が寝ちゃって、弾丸のような顔で走ってきて、おかえりなさいのぴょんぴょんをするジョンがずっとあまたの中にいる。人間と寿命が逆だったら、せめて同じくらいだったらよかったのに」の「逆だったらよかったのに」で作りました。

【星裕子】
IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)在籍。

『UNDERWEAR』
underwear.jpg井出絢子/3分31秒/2006年

■ 「近頃の小学生はスタイルがいいわねえ」などど、最近よく耳にするが確かにそうだ。筋肉質で腰の位置が高く、お尻だってちゃんとある。ところが現時点で大人である我々はそうはいかない。ぷよぷよ尻に食い込むパンツなんてはきたくないし海外サイズのSは日本でいうLにあたる。分かっていながらも見た目の可愛さに騙されて何度も手を出しては後悔する。下着行脚、楽しくも果てしない旅よ。

【井出絢子】
IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)在籍。

『にゃっプリンのテーマ』
nyappurin.jpg井澤澄子/1分40秒/2007年

■ 猫とプリンと、かわいい絵と歌。自分の好きなものを詰め込んだらこのアニメーションが生まれました。「にゃっプリン」というのは、プリンが大好きな子猫が毎日プリンを食べているうちにだんだん毛がプリン色になってしまった、という設定のキャラクターです。小さい頃テレビで見ていたアニメを思い出しながら、そしてこのアニメを見た子供が夢をふくらませてくれたらいいなあと願いながら制作していました。そんな私の今の夢は、にゃっプリンが「みんなの歌」に進出することです。

【井澤澄子】
IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)在籍。

『Chandelier』
chandelier.jpgALIMO/2分0秒/2006年

■ 私の二人の友人が結ばれ結婚するという報告を受けた時はとても幸せな気持ちになりました。そして、何か幸せなものを作りたいという思いからこの作品が生まれました。シャンデリアは私にとってなぜか幸せのエンブレムのようにいつも私の頭上で輝いているのです。私の心の奥底から永遠に輝く光を幸せな彼らに届きますように。

【ALIMO】
IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)在籍。

『ぢゅうだら劇場』
jyudara_gekijyou.jpg西川剣介/2分40秒/2007年

■ 昔、昔の出来事、日々のうのうとすごすそーり大臣のケンはある日、国会議事堂で、石油を掘りあてます。そして、お供のニクソンとケンは石油をハチミツと女に換えて好き放題です。しかし、世の中はそんなに甘くはありません…。なんと女はハチミツ目的だったのです。どうなるケン! どうしようニクソン! 助けて! ママ!! 飲酒運転は危険です。やめましょう。そう! たとえ自転車でも!!

【西川剣介】
愛知産業大学大学院1年。

『ハリボ』
haribo.jpg石川さやか/4分27秒/2007年

■ やあ、ボク「ハリボ」だよ! ボクの体は針金で出来ているんだ! カクカク折れ曲がったり、ぐるぐる円になったり、ぐにゃぐにゃしたり、いろんな形に変身するのが得意なんだよ。この作品は、針金「ハリボ」が、体操したり、変身したり、たまに病気にかかったりするコマ撮りアニメーションだよ。ボクが何に変身するのか、想像しながら見てくれるとうれしいな! じゃあ、またね〜!

【石川さやか】
愛知産業大学4年。

『火の消えた世界』
hinokieta_sekai.jpg江間一隆/30秒/2007年

■ 日によって生まれ。火に生かされ。火に滅び。火によってまた甦る。多くの生き物が滅びた世界、厚い雲に覆われ光は届かない。荒廃した建物の周りを魚を模した飛行船が残骸となって浮いていた。そこには小さな生き物が暮らしていたが、落雷によりその姿を闇の雲の中へと落としてしまう。残骸の間を落ちて行く中でその生き物は本来の力を取り戻す。光を世界に満たす火の力を。世界は火によって甦ったのだった。

【江間一隆】
愛知産業大学4年。

『旅情詩』
ryojo_shi.jpg金子友里香/4分20秒/2006年

■ 今まで旅してきた半生をモチーフに切り絵アニメーションで表現しました。道に迷ったり穴に落っこちたり、立ち止まったりもしたけれど、それらのことは自分にとって決して無駄ではなかったという思いを込めました。これからも迷い立ち止まりながら、その先にあるなにかを探すために私は旅をしつづけるのだと思います。

【金子友里香】
1984年生まれ 北海道在住。大学の映像研究室でアニメーションを学んでいます。紙と紙の重なりや下に落ちる影に魅力を感じて、切り絵や切り紙を用いた作品を中心に制作しています。

『部屋』
春日真弓/3分/2007年

■ 自分の部屋をモチーフにその中で流れる自分の日常的行動を描き、「時間の堆積」を表現した。

【春日真弓】
北海道教育大学札幌校の美術科で映像を専攻。映像自体の構造に興味を持ち、自分の身辺で起こる事や見えるものの記録を素材として、そこから「視点を変えると見えてくるもの」を表現している。

『光、染みゆ』
takahashi-hikari.jpg高橋幸子/3分30秒/2006年

■ 夜の雨に、光が滲む、情景をアニメーションにしました。晴好雨奇。夜の雨もなかなかいいものです。

【高橋幸子】
1984年生まれ 北海道在住。大学で映像を勉強、アニメーションを個人で制作。自分の目に映った情景の、色やにおいや光や、空気を描こうと奮闘中。

『Line』
鈴木綾香/3分/2007年

■ 誰もとどまることの出来ない大きな流れのなか、我々はひとりで生まれて結局ひとりで死んでいくんだとか。それでも世界は美しいと思います。もしかしたら、個々を繋ぐラインを勝手に見出してるからかもしれません。他者に向かって手を伸ばし続ける自分でありたいです。それが届くかどうかじゃなくて。いや、嘘。ほんとは届いてほしいけど。

【鈴木綾香】
武蔵野美術大学映像学科在籍。

『セツナ(刹那)』
setuna.jpgオ・ジョンゴン/3分/2007年

■ スポーツの動きを込めようとした作品。ボーリングの独特な動作に魅力を感じ、アニメーションで表現しようと思った。

【オ・ジョンゴン】
武蔵野美術大学映像学科在籍。

『コスモス』
cosmos.jpg亀井隆広/5分/2007年

■ 僕の住んでいるところはワンルーム。/少し広い目で見ると立川市。/もっと広い目で見ると東京都。/もっともっと広い目で見ると日本。/もっともっともっと広い目で見ると地球。/もっともっともっともっと広い目で見ると宇宙。/もっともっともっともっともっと広い目で見ると…。

【亀井隆広】
武蔵野美術大学映像学科在籍。

『MIND GAME』
mindgame.jpg熊川佳子/5分51秒/2006年

■ 人は、ほんの些細な事で、自分だけのルールを作ってしまう。そうする事で、醜い自分に取り付かれ、「MIND GAME」を解放することで、大きな成長を遂げる。
森で不思議な種を見つけた女の子。自分だけのものにしようとして、知らずと孤独になっていく。

【熊川佳子】
2007年1月「MIND GAME」女子美術大学美術館収蔵作品賞受賞。
2007年3月 女子美術大学芸術学部メディアアート学科卒業。
2007年4月 株式会社GAINAX入社。
仕事の片手間で、映像作家になれたらと思っております。

→→→Web Site「cuma yosh

『ひらさか』
hirasaka.jpg西村元伸/3分/2007年

■ ゴッホ、浮世絵を思わせる、単純化された色面。実写からトレースされた映像は、現実感と非現実感の合間に漂う。

【西村元伸】
名古屋造形芸術大学 美術学科 総合造形卒業

『西ゆけば』
nisi.jpg大木裕子/7分18秒/2007年

【大木裕子】
東北芸術工科大学卒。

『永訣庭園』
eiketsu_teien.jpg安藤嘉高/7分/2004年

■ 日本の神話を元にして、作者自身の体験を折り重ねた作品。20を越えるレイヤー構造を持った、色彩が見所。

【安藤嘉高】
名古屋造形芸術大学 美術学科 総合造形卒業。


『サテライツ オブ アニメーション』
「倉重哲二作品集〜月の夜のこと」

『江南の魔術師』(2007年6月4日(月) 20:30〜)
kounann.jpg4分/1999年

■ 中国の江南のとある舞台で演じている魔術師の話。当時、入れ子の構造をもった話というつもりで企画したと思う。上海にある大世界だとか、日本の寄席でもいのだけれど、そういう場所で見る魔術、奇術というのは今でも雰囲気があると思う。

『子供のころ土手の木にぶらり人が下がっていた』
burari.jpg5分/1999年

■ タイトル通りの設定。首吊り死体と子供の一夏の交流を描く。繰り返しの構造を持った話をと考えて出来上がった作品。吊り下げられている物体というのは、なんとなくいいシルエットだと思う。

『阿片譚』
ahen.jpg14分/2000年

■ 1930年代、上海の煙館の一室で煙を食む男の妄想を軸に展開する物語。男の妄想はやがて煙の漂う部屋へと洩れはじめる。マレーシアのペナン島で見た阿片吸引者用のベッドがとても豪奢で、ずっと印象的だった。作中のベッドはわりと質素だけれども。

『兎ガ怕イ』
usagi.jpg14分/2002年

■ ウサギに監禁された少女の物語。子供の頃ご飯を食べながらいつのまにか眠りについていたことがあって、とても不思議な感覚だった。欲望から欲望へのなだらかな移行が作品のイメージ。

『スクリプティング・ゴースト』
scripting_ghost.jpg17分/2005年

■ 拾ってきた机には、幽霊が憑いていた。主人公と幽霊は奇妙な文章によるやりとりをはじめる。しかし幽霊にコミュニケーションの意思はなく、書き写すという(しかも不正確な)行為に没頭していくのであった。
幽霊をテーマにしたからなのか、途中でファイルが全部消えたり、納得いかず、ちょこちょこ改変したりとなかなか手が離れなかった作品です。


『サテライツ オブ アニメーション』
「短編調査団出張所」

ミダス王ものがたり(2007年6月9日(土) 19:00〜)
1953年頃/10分/カラー/制作:アメリカ ベリーフィルム・アソシエイツ

■ ミダス王という金持ちの王様は、いつも世界一になりたいと考えていた。そこへ不思議な男が現われ、望みをかなえてやるが、姫までも金の人形にしてしまった。

『くじら』
1952年/9分/カラー/制作:千代紙映画社/監督・作画:大藤信郎/作曲:塚原哲夫

■ 難破船で生き残った4人。3人の男が1人の女の奪い合いをはじめる。海神の怒りを象徴するくじらの行動により、男たちは海中へ。人間の身勝手な本性を描く影絵アニメ。

『くらしと家電製品―上手な使い方―』
1976年/30分/カラー/制作:毎日映画社/企画:日本電機工業会/
プロデューサー:岡田弘/脚本・監督:寺田博/撮影:森本勲

■ 家電製品の上手な使い方、使用上の注意を、アニメーションで描く。テレビ、洗濯機、冷蔵庫、掃除機、クーラーの上手な使い方、下手な使い方。電気毛布、アンカ、オーブン等の正しい使い方、関東と関西の違い、正しいアースの取り方を線画で説明し、効果を上げることに力点を置いた。


『短篇調査団(50) 橋(ブリッジ)の巻』

『祖谷(いや)の かずら橋』(2007年6月13日(水) 20:00〜)
1991年/30分/カラー/制作:東京シネ・ビデオ/企画:国立歴史民俗博物館/
プロデューサー:横川元彦・佐藤有弘/脚本・監督:米内義人/撮影:福井久彦

■ 四国・徳島県の山中の祖谷の村々。文化財の保存と観光のために残されている蔓橋の、3年に一度の架けかえの様子〜シラクチカズラの採取に始まり、綱揃え、雲綱張りなど〜を克明に追う。

『東京港に虹をかける―レインボーブリッジの建設工事記録―』
1994年/21分/カラー/制作:日本シネフイルム研究所/企画:首都高速道路公団/
プロデューサー:小池敬吉/脚本・監督:石原直明/撮影:田島進・石井泰徳

■ 東京港を横断する吊橋レインボーブリッジ。平成5年夏に完成するまでの工事過程をアニメの図解をまじえて紹介。吊橋の主要工事、ケーブルに使われるストランドは細かい金属素線を何百本も束ねたもの。架設は、素線の一本一本にかかる力を均等にしなければならない慎重な作業だった。

『ちからばし』
1976年/11分/カラー/制作:エコー/原作:小泉八雲/
脚本・監督:岡本忠成/撮影:田村実/音楽:鶴澤清治/ナレーション:岸田今日子

■ 夜道で見知らぬ女から預かった赤子が、松吉の背中でだんだん重くなる・・・三味線の調べに乗せて、小泉八雲の幻想的な世界を描く。

『橋は生きている』
1988年/35分/カラー/制作:海洋架橋調査会+山陽映画/
企画:本州四国連絡橋第二建設局/プロデューサー:船谷富男・近藤忠夫/
脚本・監督:日下部水棹/脚本:佐野幸洋/撮影:山崎照夫・故倉好男

■ 本州と四国を結ぶ本州四国連絡橋(児島・坂出ルート 南備讃瀬戸大橋)の建設記録。磐石のごとき巨大橋も実はミクロの科学技術の集積であることを描く。長大吊橋の風への対応、しなやかで生きている様に働く鉄道緩衝桁、列車走行試験などの映像は、見る人に大きな感動を与える。


『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事
公開記念上映&トーク』

「アバンギャルド映像作家・土本典昭」(2007年06月16(土)14:00〜)

『ある機関助士』(1963年・37分)
『ドキュメント路上』(1964年・54分)
『原発切抜帖』(1982年・45分)
*トーク ゲスト:岩佐寿弥(映画作家)

「海の作家・土本典昭」(2007年06月17(日)14:00〜)

『海とお月さまたち』(1980年・50分)
『不知火海』(1975年・153分)
*トーク ゲスト:加藤治代(映画『チーズとうじ虫』監督)


あがた森魚月刊映画上映会
『月刊『もっちょむ』六月集壕』

『もっちょむうすけしぱあぷるへいず5月號』(2007年6月24日(日) 18:00〜)
purple_haze-5.jpg2007年/97分
監督:あがた森魚、岡本和樹

『短篇調査団(51) 選挙の巻』

『考える私の一票』(2007年6月27日(水) 20:00〜)
1960年代/10分/白黒/制作:東京都映画協会/企画:東京都広報室

■ 明るい民主主義と平和の道からはずれないためのハンドルは私達の一票にある。私達は選挙についてもっと関心をもたなければならない。

『激戦区オクスフォード―イギリス総選挙―』
1966年/26分/白黒/制作:岩波映画製作所+大広/企画:自治省/
プロデューサー:伊坂達孝/監督:秋山矜一/脚本:高村武次/撮影:西山東男

■ 大学の都市として知られるオクスフォード市における1966年3月のイギリス総選挙の模様を記録し、イギリス人の選挙のやり方、政治気質などを伝える。

『東京はいま・・・ 新しい革新都政をめざして』
1982年/30分/カラー/制作:にっかつ/企画:東京都区職員労働組合

■ 鈴木都政の四年間は都民にとって何だったのか。都民にとっての、ゆりかごから墓場までを鋭く総括したドキュメント映画。

『主役はあなた―義理と選挙―』
1967年/33分/白黒/制作:東映教育映画部/プロデューサー:田中森治/
脚本・監督:豊田敬太/脚本:堀内甲/撮影:原田英昭

■ 農村における選挙には未だ多くの悪い習慣が残っているといわれている。ある村長選挙をめぐって、一人の農民が義理人情にしばられて選挙違反をおかす過程を描き、正しい選挙のあり方を示す。


『短篇調査団アンコール』

『阿寒湖のまりも』(2007年6月23(土) 17:00〜)
akanko_no_marimo.gif◎雄大な伊福部サウンドで綴るマリモの生態とアイヌ文化

まりもは浮き上がったり沈んだりして成長し、100〜200年生きる。10月にはアイヌのまりも祭の儀式が古くからの歌と共に行われる。日本の科学映画の父・太田仁吉監督の遺作。

1954年/15分/白黒版(全巻傷あり)/制作:科学映画研究所/監修:西村真琴
脚本・監督:太田仁吉/撮影:関口敏雄/音楽:伊福部昭

『球』
kyu.gif◎歪みのない「真球」が披露する驚異のアクロバット映画

ベアリングなど近代産業の中で重要な役目を果たしている「球」。より精度の高い「真球」を追い求める技術者たちの努力を見つめる。

1975年/28分/カラー/制作:東邦シネ・プロ/企画:天辻鋼球製作所
監督・撮影:市川雅啓/脚本:鮫島亀祿/撮影:志賀葉一/解説:荒川修

『あなのふしぎ』
ana_no_fushigi.gif◎森羅万象“あな”だらけの世界に迫る珠玉のシネポエム

生きものは「あな」と関わりをもち、人間は穴の特性を利用し色々なものをつくる。それは生体の中の小さな穴とよく似ている。穴の性質や働きを巧みに取込んだ人間の知恵を子供たちに紹介する。

1978年/17分/カラー/制作:シネ・サイエンス(現・アイカム)/企画:科学技術庁
脚本・監督:武田純一郎/撮影:長谷川高久・杉山章/音楽:池野成

『でたらめの規則』(2007年6月23(土) 18:20〜)
detarame_no_hoshoku.gif◎確率と標準偏差=“でたらめ”の正体に挑む本格数学映画

血液検査で顕微鏡をのぞくと、赤血球のばらつきは一見「でたらめ」な状態にありながら、そこには法則性があり、それを推計できる。こうした確率と標準偏差の問題を数式と実験で証明していく。

1971年/35分/カラー/制作:岩波映画製作所/指導:文部省
脚本・監督:花松正卜/撮影:中神賢史/解説:竹内三郎

『猫の散歩』
neko_no_sanpo.gif◎野良猫が公衆衛生を説くエンターテインメント教育映画

「吾輩は猫である。空地も川もゴミでいっぱい。ネズミが天井を走り回る下で人間様は平気で食事をしている。ハエ、ゴキブリ、ネズミ、ダニ、蚊―人間の家なんて害虫のアパートみたいなものだ」…野良猫から見た人間と害虫どもの真夏の騒動を風刺的に描き出す。

1962年/30分/白黒
制作:桜映画社/企画:中外製薬/監督:大橋秀夫/監修:山本嘉次郎
脚本:岡野薫子/撮影:アン・スンミン/音響:大野松雄/猫の声:高橋和枝

『りゅうの目のなみだ』(2007年6月30日(土) 17:00〜)
ryu_no_me_no_namida.gif◎ジャパニメーションの鬼才、初の映画演出作品

村の人々を苦しめる恐ろしい竜を確かめに、一人の少年が山に向う。竜は少年の美しい心に感動して涙を流し・・・優しい心を育もうとするアニメーション。

1981年/20分/カラー/制作:学研映画/原作:浜田広介
監督:押井守/脚本:富田祐弘/音楽:菅野由弘/作画:田中享/撮影:アートスタジオ

『あき巣』
◎怪優・伊藤雄之助氏熱演のピカレスクロマンな防犯映画

年間300億円もの被害額に上る窃盗。平和な家庭生活に忍びよる黒い影・・・常習の侵入犯(演:伊藤雄之助)の体験を通して、最も効果的な予防対策を具体的に訴える。

1967年/30分 カラー(褪色)/制作:朝日テレビニュース(現・テレビ朝日映像)
企画:東京防犯協会連合会/脚本・監督:山崎大助/撮影:有村弘
出演:伊藤雄之助・阿部寿美子・浦野光・利根はるゑ・山本鱗一 ほか

『涅槃―雛―』(2007年6月30日(土) 18:10〜)
nehan.gif◎“あの”実相寺スタイルで展開するシュールな伝統文化映画

日本独特な芸術である雛人形を通して人間社会の業、祈願、期待を見つめる短篇。人形の発生であるひとがた、呪術用具としての雛形が近世の雛人形に変わって行く歴史をたどり、精神の形成をみる。

1975年/10分/カラー/制作:キングレコード
脚本・監督:実相寺昭雄/撮影:中堀正夫/美術:池谷仙克/音楽:広瀬量平/語り:清水紘治

『めがね小僧』
◎宇野重吉監督が子どもの繊細な心を描く児童劇映画

内気なためにめがねをかける勇気のない進少年が、義父をはじめ家族の暖かい愛情に支えられてめがねをかけるようになるまでの物語。

1958年/50分/白黒(全巻傷あり)/制作:民芸映画社/原作:漆田康二
監督:宇野重吉/脚本:久板栄二郎/撮影:荒牧正/音楽:斎藤一郎
出演:宇野重吉・小夜福子・中西一男・南風洋子 ほか

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